「蒼空の真珠」か「ビア樽」か 南北で真逆の評価だった米戦闘機 本名「バッファロー」

アメリカ製の兵器は、第2次世界大戦においてツンドラ地帯からジャングル、砂漠、絶海の孤島まで至る所で使われました。そうしたなか、太平洋地域と北欧で評価が真逆だった戦闘機があります。双方でどう捉えられていたのか見てみます。

高性能な次世代戦闘機を目指して開発

 兵器というのは、純粋にその性能だけでなく、こちら側の使い手の腕の良し悪し、さらには、敵が用いる兵器との優劣の対比や、敵の運用方法の得手不得手で、評価が変わってくるものです。

 ほぼ全世界を巻き込んだ第2次世界大戦では、戦った相手や戦場の違いにより、同じ兵器であっても、評価がまるで異なるケースがいくつも存在しました。その代表例のひとつが、アメリカ製のF2A「バッファロー」戦闘機です。

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1942年8月、米本土のフロリダ州マイアミ上空を飛ぶアメリカ海軍のF2A「バッファロー」戦闘機(画像:アメリカ海軍)。

 そもそも、世界の航空テクノロジーが飛躍的な向上を示したのは1920年代末から1930年代にかけてのことです。まさに日進月歩のスピードで飛行機が進化するため、各国の軍は常に新型機の開発を行っているような状況にありました。

 それはアメリカも同様で、同国海軍はそれまで複葉艦上戦闘機を運用していたものの、より高性能な次世代の艦上戦闘機として、「単葉(主翼が1枚)で、引き込み式の主脚を持ち、密閉式風防」の新型機を求めました。

 この要求仕様に沿って、ブリュースター社は「ブリュースター・モデル139」(略称B-139)を製作、これがF2Aとして見事コンペを勝ち抜き、制式化されます。ちなみに、もしF2Aがダメだった場合の「保険」として採用されたのが、グラマン社のXF4F-2です。これは後にF4F「ワイルドキャット」として改良発展し、零式艦上戦闘機(零戦)の好敵手となった機体です。

【写真】こんな国産機あった? 日の丸描いた「バッファロー」

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