「蒼空の真珠」か「ビア樽」か 南北で真逆の評価だった米戦闘機 本名「バッファロー」

アメリカ製の兵器は、第2次世界大戦においてツンドラ地帯からジャングル、砂漠、絶海の孤島まで至る所で使われました。そうしたなか、太平洋地域と北欧で評価が真逆だった戦闘機があります。双方でどう捉えられていたのか見てみます。

愛称「バッファロー」はイギリスが命名

 F2A戦闘機はともかく、全長が短く太い胴体形状なのが特徴でした。これは高速化と不時着水の際の浮力を大きく得ることに加えて、空母の搭載機数を増やす目的で採られた形状でした。

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太平洋戦争初頭、シンガポールの飛行場に展開したオーストラリア空軍のF2A「バッファロー」戦闘機(画像:イギリス空軍)。

 同機は1937(昭和12)年12月に初飛行すると、翌1938(昭和13)年から生産が開始されます。そして、1939(昭和14)年9月に第2次世界大戦が始まると、急きょ戦闘機が必要になったイギリスやベルギーが購入(ただしベルギー購入分は同国の敗戦によりイギリスへ譲渡)します。

 そのような経緯で、イギリスは自軍に配備した際、本機に「バッファロー」(アフリカスイギュウ)の愛称を付与、これがアメリカに「逆輸入」され、アメリカでも同じ愛称で呼ばれるようになりました。一説には、この愛称は開発元の社名ブリュースター(Brewster)の語呂合わせと、いかにも突っかかってくる直前の猛牛のようにも見える胴太で寸詰まりな同機のシルエットに因んで命名されたともいいます。

【写真】こんな国産機あった? 日の丸描いた「バッファロー」

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