「蒼空の真珠」か「ビア樽」か 南北で真逆の評価だった米戦闘機 本名「バッファロー」

アメリカ製の兵器は、第2次世界大戦においてツンドラ地帯からジャングル、砂漠、絶海の孤島まで至る所で使われました。そうしたなか、太平洋地域と北欧で評価が真逆だった戦闘機があります。双方でどう捉えられていたのか見てみます。

零戦や「隼」には惨敗 「ビア樽」なる仇名まで

 こうして「バッファロー」と命名されたF2A戦闘機は、1941(昭和16)年12月に日米が開戦し、太平洋でも戦火が上がるようになると、イギリス空軍やオランダ領東インド航空隊、オーストラリア空軍などにより、海峡植民地(現マレーシアやシンガポールなど)、ビルマ(現ミャンマー)、オランダ領東インド(現インドネシア)をめぐる戦いに投入されました。もちろんアメリカも、ウェーク島やミッドウェーをめぐる戦いなどで使用しています。

 しかしF2A「バッファロー」は、急速に航空機開発技術が発達していた時期に造られたため、日本軍が装備する零式艦上戦闘機(零戦)や一式戦闘機「隼」とは、3年ほどしか時間的な差はないにもかかわらず、性能には圧倒的な差がありました。ゆえに早々に第一線から引き揚げられてしまいました。

 ちなみにその外観のせいで、日本軍パイロットは本機のことを、時に「ビア樽」と呼んだという話もあります。

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フィンランドに配備されたF2A「バッファロー」戦闘機(画像:SA-kuva)。

 このように、“赤道至近での戦い”におけるF2A「バッファロー」は、いうなれば「出ると負け」といったような情けない存在でした。ところが、こんな「バッファロー」が大活躍し、真逆の評価が与えられた戦場がありました。それは北極にほど近い、北欧での戦いです。

【写真】こんな国産機あった? 日の丸描いた「バッファロー」

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