東京圏「本数僅少の長大路線バス」5選 1日2往復、1往復…激レア「週1」も
20km超え激レア路線も
さらにロングランかつレアな路線が存在します。
2020年10月 さらに減便の最長路線:西武バス「大34」
・区間:所沢駅東口~大宮駅西口
・所要時間:1時間18分
埼玉県の所沢駅東口から、東武東上線の上福岡駅入口を経て、大宮駅西口まで24km近い距離を走る西武バスの最長路線です。2010(平成22)年の時点では往復合わせて15本ありましたが、2021年現在は1往復、すなわち上下1本ずつしか走りません。2020年10月にはさらに、土休日の運行便が所沢駅東口~上福岡駅西口間に短縮され、平日のみの運行になりました。
所沢駅東口を12時ちょうどに発車し、大宮駅西口で折り返し、所沢駅東口へ14時50分に戻ってくるダイヤになっています。所沢や上福岡、大宮の周辺は都市化されていますが、それらの境界付近にあたる地域は、のどかな風景が広がっています。
運行は週イチ!?:神奈中バス「平44」「平45」
・区間:平塚駅北口~小田原駅(平44が小田原行き、平45が平塚行き)
・所要時間:1時間9分(平44)、1時間11分(平45)
神奈川中央交通西が運行する、神奈中バスの路線で最長クラス、かつ本数も僅少の路線で、平塚駅北口から小田原駅を結ぶのが「平44」、その復路となるのが「平45」系統です。路線距離はいずれも約22kmで、ルートが微妙に異なるため別系統として扱われていますが、運行はいずれも日曜・休日の早朝1本のみ。つまり祝日や振替休日がなければ週に1往復しか走りません。
おもに国道1号を経由し、平塚駅北口から二宮駅南口までは複数の系統が同ルートを走っていますが、小田原駅まで乗り入れる神奈中バスは、この2系統が唯一です。
なお、神奈中バスでは登戸と淵野辺駅北口のあいだ約19kmを結ぶ神奈川中央交通東の「淵24」系統も、「週1往復」の長大路線として挙げられます。
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今回は年間を通じて運行される路線を紹介しましたが、不定期路線も含めると、たとえば小田急バスでは6月の日曜・休日に1往復のみが走る新宿~よみうりランド系統なども長大路線に挙げられます。この系統は「宿44」と一部同ルートを経由し、約21.4kmを走破する小田急バスの最長路線です。
また全国には、「年1回」運行する路線なども存在します。
【了】
神奈川中央交通の「淵24」も相模原市中央区淵野辺から川崎市多摩区登戸まで
一週間に一度だけ運行されているバスもありますよね。
宿44系統もかつては1時間に1本あったので井の頭通り沿道民としては便利に使わせてもらっていたけれど、1日2本しかも決して便利とは言えない時間の運行にして免許維持路線にしたんだよな。
利用者のほとんどがシルバーパス利用者で直接の収益につながらないからって露骨でヒドイと思いますね。
シルバーパスは発行状況に応じて東京都からバス事業者へ一定額とはいえ支払いがされており、事実上の路線維持補助金として機能しているのに。
このような路線切り捨てがバスがじり貧になる原因なんですよ。
全部、乗りに行きたい路線ですね。収束前に廃止にならないで欲しいと感じます。
「平44」「平45」は2/22改正から毎週土曜日運行に変わりました。ご注意を…
今は二宮~押切を国道1号線で抜けるバスが無くなってしまっただけに貴重な路線。
また国府津駅~小田原駅は同じ小田急グループである箱根登山バスの主要路線です。神奈中が中乗り前降り、箱根登山が前乗り前降りなので、神奈中が来ると乗車客に合わせやや前に停まるので、バス行きすぎた?と錯覚します。