中国道「止めます」計9か月 影響大の通行止め工事なぜ? 吹田~神戸リニューアル

なぜそんなに「止める」のか

 中国道リニューアル工事について、NEXCO西日本関西支社に話を聞きました。

――吹田JCT~中国池田ICは計9か月の終日通行止めとなりますが、なぜ、これほど集中的に行うのでしょうか?

 この区間は一部高架橋の橋桁を架け替える工事を行います。架け替える橋の延長が約5kmと長く、また主要一般道や鉄道と交差、あるいは並走するなどしており、これまでにない厳しい環境下での工事です。そこで、迂回路の有無や周辺道路を含めた渋滞予測、沿道状況、工事規模などを踏まえ、施工方法や規制方法を検討し、結果として上下線とも一定期間、複数回、終日通行止めにして集中的に工事を行う方式を採用することとしました。

――規制する期間が短くなる、ということでしょうか?

 はい。車線規制(対面通行規制)で工事を行う場合は、上下線の終日通行止めで行う場合と比較して5倍程度の日数が必要となります。1日約5万台と交通量の多いこの区間では、通行止めによって短い期間で工事を完了させた方が、渋滞による社会的影響を少なくできると考えています。

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工事規制およびスケジュール(画像:NEXCO西日本)。

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 今回の工事は、橋脚を残して橋桁をそっくり取り替えるという、まさに「造り替え」に近い内容とのこと。「終日通行止めならば工期が車線規制工事の約5分の1」になるということは、通常ならば単純に考えて2か年の5倍、計10年かかる工事を2年で終わらせるものだといいます。

 この吹田JCT~中国池田IC間は、2020年6月にも約16日間、上下線とも終日通行止めにして工事が行われました。このときは約50mの橋(上り御堂筋橋)を架け替えましたが、このときに「予定どおりに作業を進めることができるか」などの計画工程の妥当性や、通行止め区間周辺の高速道路や一般道の交通状況、広報効果などの確認も行ったといいます。

 このときは、一定程度の割合で新名神(高槻IC~神戸JCT)などへの迂回や、クルマ利用の自粛が認められたとのこと。折しもコロナ禍で交通量が減った時期ではありましたが、「総じて予測以下の混雑に抑えることができ、大きな混乱は生じなかったと考えています」ということです。

【写真】確かに通行止めだ… 工事の内容

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コメント

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1件のコメント

  1. やるんなら、コロナ禍で需要が落ちまくってる今やってくれないかな……

    一応(やれるかどうかは置いといて)、その日程だとオリンピックやら万博準備やらに直撃しそうな気がするんだけど…