いまや空飛ぶ骨董品 1機の「ダグラスDC-8」が“救世主”に!? 機齢51年、胸熱の「再就職」

「救世主」となったDC-8のプロフィール

 2015(平成27)年、1機の飛行機がデビューしました。その運航主は、福音派のキリスト教徒が運営するアメリカの慈善団体「サマリタンズ・パース」です。そして、この機体は、製造番号「46013」、1969(昭和44)年にフィンランドのフィンエアーでデビューした、DC-8だったのです。

 同団体によると、このDC-8は「貨客混載型」となり「最大8万4000ポンドの貨物と32人の乗客を運べるよう構成されている」とのこと。そして、同団体では、自然災害、戦争、飢饉といった緊急事態時、犠牲者を支援するために医療スタッフの派遣や、支援物資の輸送を実施しています。このいわゆる「ピンチ」の時、このDC-8は、人や物資を輸送するために投入されるという、一風変わった「余生」を送っているのです。

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NASAで「飛行科学研究所」として改修されたDC-8(画像:NASA/ Tom Tschida)。

 2020年の救援ミッションは14回とのことで、同年8月に爆発事故が発生したレバノンを初めとして、新型コロナウイルス感染拡大で医療体制がひっ迫するカリブ諸島のバハマへは、同団体が野戦病院を配備。その医療スタッフは物資とともに、このDC-8で乗り入れするなど、世界を混乱の渦に巻き込んだ「コロナ禍」への対応も見られます。

 2021年1月には、コロナ禍に対応するべくロサンゼルスへ物資輸送を実施。この時、NASA(アメリカ航空宇宙局)が保有する航空機「飛行科学研究所」とのツーショットが撮られ、アームストロング飛行研究センターで披露されています。なおこの「飛行科学研究所」も、1969年デビューのDC-8を改造したもの。デビューから60年以上経過し、今や1機でも現役のDC-8を見ることが難しいなか、「コロナ禍」によって、とても珍しいカップリングが実現したのです。

【了】

※誤字を修正しました(2月23日13時55分)。

【アナログ計器超萌える】NASAの「DC-8」のコックピット

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コメント

3件のコメント

  1. なんだ宗教か、と思いかけたけどそういうことなら大歓迎です。

  2. ローマ字読めませんか?
    サンタマリアではなく、聖書にあるサマリタン(サマリア人)です。

    • 乗りものニュース編集部です。

      このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

      これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう、
      何卒よろしくお願い申し上げます。