三陸の鉄道「早々バスに」「8年かけ鉄道で復旧」なぜ分かれた? それぞれの軌跡と課題

東日本大震災によって、三陸沿岸を縦貫する鉄道は長期の運休を余儀なくされました。被災直後に地域を支えたバスの活躍、そして「鉄道ではなくバスで復旧」「時間はかかっても鉄道で復旧」と地域により道が分かれた復興の歩みを振り返ります。

岩手県内はなぜ「鉄道で復旧」になったのか

 岩手県内、盛から久慈までの163kmは、三陸鉄道南リアス線(盛~釜石)、JR山田線(釜石~宮古)、三陸鉄道北リアス線(宮古~久慈)に分かれていましたが、2019年までに鉄道で復旧。全線開通とともにJR山田線区間も三陸鉄道に移管され、同社の「リアス線」となりました。

 気仙沼線、大船渡線と異なる道をたどったのは、開業時期などよって、もともとの整備状況が大きく違ったことが挙げられます

 鉄道で復旧した区間のうち、旧南リアス線と北リアス線は、ほとんどが昭和40~50年代に、かなり山側に高架・トンネルを多用して建設された区間です。地震による高架の落橋などの被害が生じましたが、拠点となる釜石、宮古、久慈の各駅前後に大きな被害がなく、前述の三陸鉄道の調査でも「大きなルート変更の必要はない」結論が早期に出されたことも好材料となり、復興交付金を活用する形での復旧につながりました。

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旧山田線区間の陸中山田駅。駅舎も流され、2012年当時はホームだけが残っていた(宮武和多哉撮影)。

 一方、2019年3月まで不通が続いた旧JR山田線 釜石~宮古間は、乗客が多い地域が軒並み被災したこともあって、やはりBRTによる復旧が検討されました。しかしこの区間は市街地のかさ上げや鉄橋建設に時間がかかったものの、もともと路盤の大半が内陸部や海食崖(かいしょくがい)の上にあります。また早くから各自治体が鉄道を前提とした街づくりを進めていたことから、鉄道はほぼルートを変えず、JR東日本から三陸鉄道に移管されたうえで再開されました。

 ただ、沿岸部はその後も自然災害に悩まされ、災害による長期運休と再開を繰り返し経験しています。そして、震災から10年が経過し、「鉄道で復旧した区間」「バスで復旧した区間」それぞれで、沿線の風景も徐々に変わるとともに、課題も見えてきました。

【写真】再出発を果たした各駅の風景

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コメント

2件のコメント

  1. 無知だとしかいいようがない。元々三鉄の実績は伸び悩んでいたし、料金が低いJRの実績が変わらないのは当たり前。鉄道とBRT以外の要素を含めないでこの記事を書いているように見える。道路の接続を考えると所要時間は課題ってほどではないし、三鉄も経営辞めるとは言えない状況。交通課題を論じるなら様々な要素を含めてください。

  2. 大船渡線BRTは鉄道と違うルートになり、上鹿折が切り捨てられてしまった。鉄道沿いに走らせられなかったのだろうか。

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