「自動運転バスのある暮らし」どんなものに? ウィラー池袋で初実証 フード配達も
ウィラーが都市部初となる自動運転バスの実証運行を、東京・池袋で始めました。将来的には同地域内を走る「IKEBUS」との連携や、フードデリバリーサービスもこのバスで行っていくそうです。
旅客だけでなくフードデリバリーも
ウィラーが2021年3月10日(水)から16日(火)まで、東京・東池袋の防災公園「IKE・SUNPARK」周辺にて自動運転バスの公道実証を行います。その車両やサービスが同日、報道陣へ公開されました。
同社はすでに、関西のけいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)で自動運転バスの公道実証実験を行っているほか、シンガポールでは、自動運転バス2路線の商業運行を実現しています。今回は同社で初となる、日本の都市部での実証です。
今回の実証実験ならではの特徴のひとつが、ウィラーの統合型スマートフォンアプリ「Willer」アプリを通じた既存公共交通と自動運転バスの複合検索です。地図上で起終点を入力すると、ウィラーが池袋周辺で運行する小型巡回バス「IKEBUS」との乗り継ぎを想定したコースが提示されます。地元の豊島区としても、これによる回遊性の向上を目指しているとのこと。
また旅客輸送とともに、フードデリバリーなどのサービスも、この自動運転バスで行う想定です。利用者がアプリ上で届け先とメニューを指定すると、出来上がった料理を店まで自動運転バスが取りにきます。店員が車内のデリバリーボックスに料理を入れてバスが出発、利用者のもとへ到着すると、利用者自らがボックスから料理を取り出すというものです。
今回は関係者を対象に、フードデリバリーのサービスを体験してもらうとのこと。このような生活サービスの実用性や事業性も含め、「走行するエリアのニーズや目的に合わせた新たな移動サービスとしての有効性を検証すること」が実証実験の目的だといいます。
ただ、将来的には旅客とともに無人でフードも運ぶわけですから、そのあいだにフードが食べられてしまうことも考えられます。これには将来的に、利用者でないと開けられないキーのようなものを導入ることも考えられるということでした。
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