米海軍が続々導入の高性能レーダーシステム「SPY-6」 日本も他人事ではない理由とは

アメリカ海軍の艦艇に搭載されるレーダーシステムが、ほぼレイセオン社のSPY-6一色に染まりつつあります。同海軍と深い関係にある海上自衛隊の艦艇も、やはり他人事ではなさそうです。なぜSPY-6なのか、その理由を解説します。

SPY-6最大の特徴は戦闘システムへの負担軽減

 上記の点に加え、SPY-6が誇る最大の特徴は、捕捉した目標のデータを自前で処理する能力を備えている点です。これまで、レーダーで捕捉したデータは艦艇の戦闘システムに直接、送られ、そこで処理が行われて目標の位置を確定していました。ところが、SPY-6は艦艇の戦闘システムから独立した独自のデータ処理装置を備えているため、そこにかかる負担を大幅に軽減することができるのです。さらに、SPY-6のデータ処理装置と艦艇の戦闘システムが切り離されたことで、それぞれの性能向上も別個に行うことができ、将来の脅威に対して容易に対応することが期待できます。

Large 20210316 01
SPY-6(V)2。周囲のトゲトゲは電波暗室の壁(画像:レイセオン)。

 日本国内では2021年3月現在、地上配備型迎撃システム「イージスアショア」の配備計画がとん挫したことを受け、海上自衛隊で運用が予定されている「イージスシステム搭載艦」に装備する戦闘システムやレーダーの詳細について検討が進められています。上記の点を踏まえると、SPY-6はその非常に有力な候補になると筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は思います。

【了】

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. レイセオンの1社独占状態だと、不具合見つかると全滅するから微妙だと思うんだがなー

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. フェリーが「浮上した海自の潜水艦」を発見!日本一深い湾の「レアな光景」捉えたショットが公開
  4. 「最新鋭旅客機」が駐機中に突如“崩れ落ちる”! 前脚が折れ機首が激突…「衝撃の瞬間」なぜ発生? 背景が明らかに
  5. 惨劇なぜ? 旅客機の客室窓が“上空で木っ端みじん” 「乗客の体が吸い出された」戦慄の様子が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号