むしろ混むだけ? 高速道路「休日割引」見直しへ 「本来は観光振興が筋」

国が高速道路料金の広範な見直しを検討しています。各種の割引制度が焦点となっており、レジャーには嬉しい土休日の休日割引も、見直される方向。本来の意図にそぐわない、という意見も出ています。

宿も飛行機も、一般的に休日は「割高」

 他方、委員会の参考資料として、観光施設や新幹線、航空機、宿泊料金などは一般的に休日を割高に設定していることが紹介されています。また、NEXCOなどが各地域の観光業界と連携して企画しているETC乗り放題プランなどでは、地域で使える買い物券や宿泊券などとセットにしているケースもあります。

 委員からは、「本来の目的である観光の振興に照らして行うのが筋」であり、「GoToトラベル」のように高速道路利用と宿泊がセットの場合のみ割引くなど、「高速道路のみで制度設計するのではなく、観光地などにおける行動と絡めた制度とすべき」といった意見が出ています。

 これを受け国交省側は、観光関係事業者と連携し、可能な範囲で観光を対象とした割引となるよう見直す方針を打ち出しています。

 また、すでにゴールデンウイークやお盆などの多客期は休日割引の適応外となっていますが、これを拡大し「休日の渋滞が頻発している区間については、繁忙期や渋滞集中時間帯などに割引を適用しない」方向で見直す方針です。

【了】

【画像】ちょっと前までもっと安かった休日割引の変遷

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コメント

5件のコメント

  1. これと少し違うかもしれませんが、瀬戸内海のフェリーに廃業に追い込まれたのがあったりしましたね。

  2. 休日割引を通院にも適用される点が課題って、まじめに言っているのか?

    こんな人たちに手当を出して議論していること自体が無駄なような気がします。

    通行料をいかに負担を少なくするために議論してくれませんかね?そういう約束だったのですよ・・・

  3. 平日の首都高を走った事あるのかな?

    物流は夜に、レジャーは休日に割り振るのはおかしく無いと思う。

    むしろ、休日に走っている人はどうでも良い用事の人がほとんどだから、渋滞も思い出。

  4. 単なる値上げの理論。

    ETC導入直後にこのような制度を作った理由に立ち返るべき。

    公表資料だけの建前論でやるなら、渋滞の起きる路線(≒大都市近郊区間)は割引しないという議論をすべきところ、全体の値上げをしたいものだから個人旅行や帰省を邪魔したいかのごとき暴論が出てくる。

    なんでベンダーロックインされた方法で旅行しなきゃいけないのさ。

    もし値上げという結論は委員の中ではコンセンサスがとれているのであれば、

    値上げありきを公表内容の目的(結論)においた上で、値上げの犠牲にするならどこに大義名分が立つかという理論でやるべき。

  5. 休日割引には、オフピークを促すとか、需要の平準化という意味もあると思うけど。観光を促す意味だけではない。

    だから、都市圏も地方も一緒くたに論じることが納得できない。

    ETCによって、細分化した取り扱いができるようになって、首都高速の従量制(距離制)ができるようになったというのなら、1 時間帯 2 どこの道路か 3 車両重量 によって、それぞれ、割引率を変えるとか、できるはず。

    軽自動車枠を一律になくすというのもおかしいと思う。

    車両重量によって比例化するというのは行き過ぎかもしれないけれど、通行する車両の重さによって、舗装の痛みが違うのは、実際の道路を見ていれば、一目瞭然ではないですか。

    轍ができるのは、10トンクラスの大型車の幅だから。