空自 F-4「ファントムII」戦闘機ラストフライト 岐阜で最後の雄姿

ターボジェットエンジン特有の音もこれが最後です。

半世紀にわたり日本の空を守った老兵の退役

 航空自衛隊岐阜基地で2021年3月17日(水)、飛行開発実験団のF-4戦闘機の運用終了に伴うラストフライトと記念式典が実施されました。

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ラストフライトを終えたF-4EJ「ファントムII」戦闘機の301号機。同機は航空自衛隊に最初に引き渡された2機のうちの1機で、アメリカ本土で作られた機体(2021年3月17日、乗りものニュース編集部撮影)。

 F-4EJ「ファントムII」戦闘機は、航空自衛隊が1968(昭和43)年10月に正式採用を決めた2人乗りの要撃戦闘機で、1971(昭和46)年7月に最初の機体を受領して以降、国内でのライセンス生産機含め140機を導入しました。

 最盛期には6個飛行隊に配備されたものの、新型のF-15J「イーグル」戦闘機の導入により徐々に退役が進みます。一部の機体はRF-4EJとして偵察機に転用され、また90機は能力向上改修、いわゆるアップグレード改修を受けてF-4EJ改に生まれ変わり、F-15J「イーグル」を補完する戦闘機として運用が続けられました。

 しかしF-4「ファントムII」自体の老朽化や、さらなる新型機F-35A「ライトニングII」戦闘機の導入によって退役は進み、すでに岐阜基地以外ではF-4「ファントムII」の運用は終わっています。

【了】

【写真】日の丸「ファントムII」ラストフライトの様子

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