電車や機関車の「前」ってどっち? 判別の決め手は「車体の数字」
私鉄は会社ごとに異なる
ここまではJRの車両について述べてきましたが、一部の私鉄でも車両に「1」「2」の数字が標記しています。しかし丸囲みであったり、四角囲みであったりと鉄道会社によってまちまちです。
西武鉄道では丸囲みの「1」「2」を中間車の両車端部に標記しています(001系「Laview(ラビュー)」は未確認)。飯能・西武新宿方を丸囲みの「1」、池袋・本川越方を丸囲みの「2」とし、丸囲みの「1」と「2」で向きを表しています。
京急電鉄も同様です。丸囲みの「1」を浦賀方、丸囲みの「2」を品川方の車端部に標記していますが、京急電鉄では先頭車にも見ることができます。
東京メトロは、有楽町線・副都心線用の新型車両17000系を例にすると、各車両の新木場・渋谷方の車端部に四角囲みの「1」「2」を標記しています。新木場・渋谷方に向かって右側が「1」、左側が「2」となり、和光市方の先頭車(17000形)は運転室側とは反対側に標記しています。東京メトロの場合はJR西日本の電車と同様と言っていいでしょう。
このように前後や左右を意味する車体標記の「1」「2」。一般利用者には必要のないことからでしょうか、近年では小さく標記されていることが多いようです。
【了】
同じ車両(編成)の運転台でも1位、2位、片側にしか無いスイッチとかもありますね。
小田急は側面ではなく妻面に前位の1と後位の2を標記してて、国鉄の客車に似てるなあと思います。
東武や名鉄などは車両に向きの標記はしてないですが、台車を見ると番号が書かれてありこれで向きがわかるようになっているようです。
それ以外にも乗降扉の車内側にはJRや一部の私鉄では前から順番に位置を表すステッカーが貼られていますね。これもJR東日本や東武などのようにアルファベットのABを併記した書き方や、小田急や西武のように両開き扉でも1箇所で1つの同じ数字をあたるパターンや、国鉄車やJR東海・四国・九州のように両開き扉でも1枚1枚に順番に番号をあてているパターンがあったりと多種多様で面白いです。