東急「エトモ池上」完成 26店舗ほか図書館など入居 随所に残るかつての駅の記憶

消滅した構内踏切

「エトモ池上」の建設に伴い消滅した風景があります。構内踏切(改札内踏切)です。池上駅は、ホームと改札を行き来する際は線路(構内踏切)を渡る必要がありましたが、都市圏では比較的珍しい存在になっていた構内踏切も、工事により2020年7月に廃止されました。現在、池上駅の駅舎は橋上化されています。

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かつて池上駅にあった構内踏切(画像:東急電鉄)。

 駅の風景はこのように大きく変わりましたが、かつての池上駅を思い出させるものが残されています。池上線の駅や、沿線の開発・改良などで生じた古い木材「えきもく」を活用する取り組みとして、池上駅や「エトモ池上」に古い木材が使われているのです。

 駅ホームでは、池上駅で長年親しまれた木製ベンチが復元されています。ほかにも図書館の返却ポストやベンチの一部、スターバックス店内のアートパネル、改札内メモリアルコーナ―の壁装飾、2階メインエントランスのプランターなどに「えきもく」が使われています。

【了】

【写真】「エトモ池上」で感じる「かつての池上駅」

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