東京メトロ駅の車いす対応が進化 飛び交う電話、荒れたメモ…脱・アナログ!
東京メトロ車いす利用者の介助対応を進化させました。電話での連絡から、スマホアプリで瞬時に利用者情報を共有できるようになり、対応の迅速化につなげています。業務の実態についても聞きました。
情報共有をデジタル化 余裕をもってできるようになった介助対応
東京メトロが新たに社員専用のスマートフォンアプリを導入、車いす利用者など介助が必要な乗客への対応を進化させました。2021年4月16日(金)、それを使った駅での案内のデモが、飯田橋駅で報道陣へ公開されました。
今回導入したアプリは、列車の乗降に介助が必要な人を案内する際に、その列車や乗車位置などの情報を、降車の全駅員と共有できます。これまで乗車駅と降車駅とで行っていた電話による情報共有をデジタル化するものです。
利用者に降車駅などを聞き、乗車したのがどの列車かをアプリに入力、さらにホームドアのQRコードを読み取り乗車位置を登録します。当該の列車が降車駅の2駅手前に到着すると、全駅員の端末に自動通知され、余裕をもって対応に向かえるそう。対応の時間短縮になるだけでなく、正確性を高めヒューマンエラーの防止につながるといいます。
では、従来はどうだったかというと、まさに電話とメモによる伝言の繰り返しだったそうです。
なぜ列車とプラットフォームとの間の段差を温存するのか?法令?エレベータが無い通路はともかく、列車への乗降はご自身でやっていただいたらどうなのか。他社には無人駅もあるので職域確保が目的ではあるまい?
確かに日本の鉄道には段差を「ゼロ」にする発想は無さそうですね。
(段差を「縮小」した車両はありますが。)
段差無しにするには車両の高さをそろえる。
ホーム端の高さを車両に合わせて上下させる。
どちらもカット出来る人件費に見合わない金額が掛かるのでしょう。
車両の高さを正確に合わせるには空気バネによる調整のみでは厳しく、クレーン付きの保線用機械の様に油圧シリンダーで車体を支えるような装置が必要となります。
ホーム端の高さを調整するにしてもやはり油圧シリンダーなどで調整する機構が必要となります。
停車して、油圧シリンダーを伸ばして高さを調整し、ドアを開けると言う手順を踏むには東京メトロの運用では時間的に厳しいのでしょう。