京葉線の閑散駅には何があるのか 変貌著しい湾岸エリアで伸びしろアリ? 利用少ない5駅
京葉線3位以下 ワーストは越中島じゃない?
ほかの3駅を見ていきます。
市川塩浜(千葉県市川市)
・1日の平均乗車人員:8086人(2019年度)
市川塩浜駅は西船橋方面への線路が分岐し、直通する武蔵野線の普通列車も停車します。駅から海は300mほどという距離で、周辺は工場や倉庫街です。また湾岸道路を挟んだ北側には、特別緑地保全地区に指定されている広大な「市川野鳥の楽園」が広がっています。業務利用はあるものの、駅の後背地が狭いうえに、住宅エリアが極めて少ないといえます。
越中島(東京都江東区)
・1日の平均乗車人員:5910人(2019年度)
前出の通り、東京23区内のJR駅で最も利用者が少ない駅ですが、京葉線の駅としては下から2番目です。駅出入口は全て幹線道路につながっており、その道路を囲むように東京海洋大学があります。大学敷地の外側にはマンションなどがありますが、そこへ到達する頃には地下鉄の門前仲町駅が見えてきます。越中島駅の利用者は、専ら学生や大学関係者といえるかもしれません。
二俣新町(千葉県市川市)
・1日の平均乗車人員:4983人(2019年度)
京葉線で最も利用者が少ない駅が二俣新町駅です。付近の京葉線は東京方面および蘇我方面の双方からの渡り線で武蔵野線とつながっており、デルタ状の路線を形成していますが、デルタの中にある駅で、京葉線の列車のみが停車します。
周辺は川と湾岸道路に挟まれた倉庫街であり、住宅がありません。通勤時間帯以外はかなり閑散としています。駅の北側に、ロードサイド型の店舗がいくつかあります。
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ちなみに、東京駅を除く京葉線の駅で1日あたりの平均乗車人員ベスト5(2019年度)は順に、新木場駅(東京都江東区/7万8928人)、舞浜駅(千葉県浦安市/7万8811人)、海浜幕張駅(千葉市美浜区/6万8111人)、新浦安駅(千葉県浦安市/5万7160人)、八丁堀駅(東京都中央区/3万5957人)です。
【了】
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