『ケッテンクラート解体新書増補改訂版』 WW2ドイツの「半装軌車」を徹底解説
著者は実車を入手し、5年かけてレストアしたそうです。
乗りものニュースのミリタリー記事でもおなじみ『月刊PANZER』のアルゴノートより、『ケッテンクラート解体新書増補改訂版』が2021年4月14日(水)に発刊されました。
本書はドイツの小型半装軌車(ハーフトラック)「ケッテンクラート」の、歴史から構造細部までを1冊にまとめたもの。2011年に初版、2017年に「ウオーマシンレポートNo.63」として再版されてきました。今回はこれに、操行機構などの図版や解説を追加した増補改訂版です。
著者は、静岡県御殿場市にて自動車整備・鈑金塗装業を営む株式会社カマド代表取締役社長で、NPO法人 防衛技術博物館を創る会 代表理事の小林雅彦さん。ケッテンクラートの歴史やメカニズムをふんだんな写真や図版で紹介するだけでなく、「筆者が実物車体を入手してから実動させるまでの5年にわたるレストア日記は貴重な技術資料」(アルゴノート)とか。また、モリナガヨウさんのスペシャルエッセイ、小林源文さんのスペシャルコミックも収録します。
定価2550円(税込)、購入は全国の書店やインターネット販売サイトなどにて。
【目次】
はじめに/小林雅彦
◎SPECIAL ESSAY
35分の1スケールの迷宮物語出張版/モリナガ・ヨウ
■ケッテンクラート その歴史とメカニズム 1938-1949
小型ハーフトラックの開発と生産
車両各部の機構と構造
操縦方法
生産時期による特徴
■ケッテンクラート レストア日記 2006‐2011
非日常への招待状
STEP 1:車体入手~分解開始! 2006年10月~2007年3月
STEP 2:分解の続き~欠品部品の調達 2007年3~4月
STEP 3:再塗装~足まわりの組みつけ 2007年4~6月
STEP 4:操向装置の調整 2007年6~7月
STEP 5:展示に向けてラストスパート! 2007年7~10月
STEP 6:最終調整~完成! 2008年2~8月
STEP 7:レストアの道、そのゴールは……!? 2008年11月~2011年4月
■KETTEN COLUMN
[1]:世界のケッテン大集合!
[2]:カタログでみるオペル・オリンピア
[3]:国内にあるもう1台のケッテン
[4]:伝説的四駆専門誌『CCV』最終号の試乗記を再録
[5]:中期型ケッテンがタミヤ35MMで新登場
[6]:チェコで出会った3台のケッテン
[7]:初の1/32プラモデル その開発秘話を公開
◎SPECIAL COMIC
[Ketten in action クレタ島1941]/小林源文
■ケッテンクラート フォトスクラップブック
◎折り込み
【表側】操向用および制動用ブレーキの作動機構/佐藤元信
【内側】ケッテンクラート内部透視図/佐藤元信
【了】
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