どう使う? 折り畳めるヘリコプター「ブラックホーク」「シーホーク」 実は自衛隊機も畳める

長距離飛べない 速くない なら飛行機に積めばイイじゃない!

 ヘリコプターはどのような地域でも離着陸が可能というメリット(長所)の半面、一般的な飛行機(固定翼機)と比べて航続距離が短く、巡航速度も遅いという欠点があります。アメリカ軍はそのような欠点を克服して世界中に迅速に展開する方法として、ヘリコプターを大型輸送機で空輸しようとしたのです。

 その結果、前出のとおりUH-60Aの要求の一つに、「C-130『ハーキュリーズ』へ積載可能」というのを盛り込んでいました。だからこそUH-60シリーズは機体の高さが抑えられた形状をしているといえるでしょう。この低い全高とローターの折りたたみ構造により、UH-60シリーズはC-130輸送機なら1機、より大型のC-17「グローブマスターIII」輸送機なら2機、アメリカ最大のC-5「ギャラクシー」輸送機であれば6機、積めます。

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メインローターおよびスタビレーター(水平尾翼)を折りたたんだ状態のアメリカ陸軍のUH-60Mヘリコプター(画像:アメリカ陸軍)。

 ただしC-130輸送機に積載するには、メインローターのマストが干渉するためマスト部分を外さないと積載できないそうで、自衛隊関係者によると、そのローターマストを外すには手間と時間がかかることから、整備以外ではあまりやりたくないというハナシもあるそうです。

【写真】コンパクトな方が便利 ローター畳んだ様々なUH-60

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コメント

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2件のコメント

  1. 空自基地の自衛官に聞いた時折り畳み機能がないと聞いた事があるがそれも違ったようだ、デアゴの『いずも』の各種付属品に折り畳まれたフィギュアが写真に載っていたがこれでハッキリした。

  2. 同じMRB折畳みでも,ブラックホーク系とシーホーク系では手間が段違いとか,それに応じてMRBルート部の形が異なるといった特徴があります.
    同様にTRPの折畳についても,ブラックホーク系とシーホーク系では折り畳む方向や手間が違います.
    何かの機会に,この辺もご紹介頂けると宜しいのではと存じます.