ボーイング737 なぜエンジンが「おにぎり型」? 最初は丸いエンジンだったのに

日本でも多くの航空会社で採用されるボーイングのベストセラー機「737」でよく見るタイプは、前方からエンジンを見ると、きれいな円形をしていません。さかのぼると、実は時代の変化とともに「おにぎり型」に変化してきた経緯がありました。

丸い鉛筆→おにぎりになぜ変化?

 おむすび型のエンジンが初めて搭載された737シリーズは、1980年代ごろから航空会社に投入された、737-300、-400、-500型で、これらは、第2世代の「737クラシック」と呼ばれます。

「737クラシック」はエンジンを、より効率の良いターボファン・エンジンに変えています。そして、エンジンが「おにぎり型」となったのは、このときの新エンジンに由来しています。

 初期タイプも、737クラシックと同じような「ターボファン・エンジン」を搭載していますが、この2タイプで大きく異なるのが、「エンジンのバイパス比」です。

 ターボファン・エンジンの元祖は、「ターボジェット・エンジン」です。これは、取り入れた空気をすべて圧縮、燃焼し、高速高温で排出することで推進力を得ます。ターボファン・エンジンは、ターボジェット・エンジンの前にファンをつけ、ふたつの空気を混ぜて後方に吐き出すというもの。ひとつ目が先述の「高速高温の空気」、そしてもうひとつが、ファンによって取り込まれ、燃焼されずそのまま後方に加速して流される(バイパスする)、「低速低温の空気」です。

 ターボ・ファンエンジンは現代まで、後者の「低速低温の空気」の比率、つまり「バイパス比」をあげることで燃費効率や静粛性を上げてきました。737の初期タイプは「低バイパス」、クラシックからは「高バイパス」のエンジンが積まれています。そして、「高バイパス」エンジンになればなるほど、燃費をよくするために、エンジンの直径を大きくする必要があったのです。

【思わず二度見】737のちょい先輩にいた「前脚横ズレ旅客機」

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