「南アルプストンネル」へ行ってみた リニア中央新幹線 建設工事の注目ポイント

リニア中央新幹線の建設にあたって、大きな注目ポイントになっている南アルプストンネル。携帯電話の電波も届かない静かな山中でいま、建設が進行中です。現地では、意外な点も多くありました。

南アルプストンネルの「作り方」 長さ4.1kmの斜坑

 いよいよ、リニア中央新幹線南アルプストンネルの工事現場へ入りますが、まずその「作り方」についてごく簡単に説明します。

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7か所設けられる南アルプストンネルの斜坑(2021年5月12日、恵 知仁撮影)。

 長いトンネルを掘るにあたり、両側の出入口から掘り進めるだけでは、完成まで時間を要します。しかし、たとえばそのトンネルの中間地点へ地表から別に作業用トンネルを掘れば、両側の出入口、そして中間地点からトンネル掘削が可能になり、工期を短縮できます(※あくまでイメージで、南アルプストンネルが3か所から掘削しているわけではない)。

 また、長いトンネルには非常口を設ける必要がありますが、この作業用トンネルを非常口に転用すれば、一石二鳥です。

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広河原非常口の斜坑入口(2021年5月12日、恵 知仁撮影)。

 今回訪れた広河原非常口ではいま、この作業用トンネル(斜坑)を建設しています。掘り進めると、南アルプストンネルの山梨県側出入口から5kmほどの地点に到達。そしてそこから、超電導リニアが500km/hで走る本線トンネルなどの掘削が行われます。また将来的にこの斜坑は、非常口などとして使用されます。

 南アルプストンネルでは、こうした斜坑(非常口)が7か所設けられます。広河原非常口は、山梨側出入口から2番目の非常口です。

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静岡県まで約2kmの地点へ出る広河原非常口の斜坑(2021年5月12日、恵 知仁撮影)。

 さてこの広河原非常口の斜坑は、長さが約4.1kmもあります。

 広河原非常口の坑口から南アルプストンネルの本坑まで、真北に掘り進めるのが近いですが、北西方向へ長く掘り進むことで、山梨・静岡県境まで約2kmの地点へ到達するようにされています。

 標高3000m級の山脈を貫く南アルプストンネル、その地表側のどこにでも非常口の斜坑を設けられるわけではありません。また非常口などになる斜坑は、ある程度の間隔を空けて本線トンネルへ到達するようにしないと意味がないため、こうした長い斜坑が生まれるわけです。

【写真】南アトンネル掘削で「爆破!」した直後の様子 現れた「数千万年前の地層」

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コメント

4件のコメント

  1. ここまでトンネルの建設が進んでいるのに、静岡県のせいでリニア自体の建設が中止になってしまったら、本当にどうするのでしょうね…?

    • 静岡県としても法的に認められた権限で拒否してるのだから工事の進捗など知ったこっちゃないでしょうね。

      少なくとも国として何かあったときに責任逃れをするために都道府県に権限を与えてきた(許可したのは県なので国は知らないと言い逃れする)のが裏目にでているわけですし。

      もし国策だというなら何かあったときに国が全額補償するような立法でもしないとおさまらないでしょう。

      (結果的に影響ないなら補償いらないわけですし)

      まあ都合のいいときだけ民間事業だと言うのでしょうが…

    • >何かあったとき

      中部電力や東京電力におもねる知事のせいで今も大井川から失われ続けている水量に比べれば

      桁外れに少ないリスクですね。

  2. ひよっとしたら地下水は問題ではないかもしれない。ただ、例えば来冬は東電管内などで電力の逼迫が予想されるくらいなのに、電気を新幹線の3倍食うリニアは妥当なのか。出張の需要も元に戻るか疑問だし、品川名古屋間にリニアができたからってその間の利用者が大幅に増えたりするだろうか。

     災害時の迂回ルートになると聞いて静観していたが、富士山大噴火には明かり区間をすべてシェルターで覆って対処するとでも?

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