アルファード専用ゴミ箱 ジムニー専用ドリンク入れ… カー用品「車種専用」増えた理由

ドリンクホルダーやゴミ箱、トレイ類、サンバイザーに至るまで、特定の「車種専用」をうたうカー用品が増えています。汎用品ではないためユーザーが絞られますが、今後ますます「専用品」が主流になりそうです。

汎用品だと「商品レビューが荒れやすい」?

――汎用品ではダメなのでしょうか?

 汎用品では取り付けられない、取り付けられてもちょっと斜めになってしまう、といったケースが増えています。しっかりはまっても、ドリンクを置くとミラーが見えなくなったり、ウインカーレバーに当たりやすくなったりすることもあり、それが不満につながります。

 背景には、クルマの内装形状が多様化していることが挙げられます。エアコンのフィンひとつとっても形状が様々で、それがクルマを差別化するポイントのひとつにもなっているのですが、そのぶん、汎用のアクセサリーではうまく適合しないケースがあるのです。

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ジムニーの内装(画像:スズキ)。

――販売上のメリットはどのような点でしょうか?

 商品の満足度アップが大きいでしょう。インターネットでアクセサリーを買う方も増えており、取り付けられたけどグラグラしている、といった状態だと、商品レビューに悪い評価がつく傾向があるのです。専用品ならば「絶対つく」という安心感もありますので、買いやすさにもつながります。

 また、納車を待つあいだに買い揃えていただけるのも利点でしょう。

 従来は納車されたあとカー用品店へ行き、自分の車種に合うものを探すという動きでしたが、ジムニーなどは特に、納車までの時期が長くなっています。でも、そのあいだが一番楽しいんですよね。商品レビューを検索して、YouTubeで商品の取り付けイメージを見て、「これ買っておこう」となるわけです。その点でも、適合するかわからない汎用品より、専用品のほうが選びやすいでしょう。

【いろいろな「車種専用アクセサリー」を見る】

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