なぜ3分停車のホームでコンサート?ホームグラウンド以外に列車を走らせた東急の工夫

2020年夏、伊豆をホームグラウンドにする東急の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」が北海道で運行されました。その実現に向け、「ホームで3分コンサート」など、鉄道システム的な面以外にも様々な工夫がされています。

2~3分の停車時間にホームで「コンサート」をする理由

 東急の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」は、JR九州などで数多くの観光列車を手がけている工業デザイナー 水戸岡鋭治さんが関わって、2017年に伊豆で誕生しました。

 そのとき東急の松田さんは、次のような水戸岡さんの旅の思想に共感したそうです。

「旅をしている人、地域の人が主役。我々は、主役がいい演技ができるようどんな舞台を用意できるか。それがすべて」

 新たに北海道で「THE ROYAL EXPRESS」を走らせるにあたって、東急は前年の2019年から、沿線の人々に向けてコンサートを開いたそうです(「THE ROYAL EXPRESS」はバイオリンやピアノの生演奏を車内で楽しめるのが特徴のひとつで、オリジナル曲も存在。その演奏者たちが前年に北海道へ出向き、「こんな列車が来ますよ!」というステーションコンサートなどを開催した)。

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「THE ROYAL EXPRESS」車内で演奏するバイオリニストの大迫淳英さん(恵 知仁撮影)。

 また2020年、実際に北海道で「THE ROYAL EXPRESS」の運行が始まっても、同乗しているバイオリニストの大迫淳英さんが、列車の行き違いで停車したわずか2~3分の時間であっても、駅に来ていた地元の人たちへ向けて、ホームでミニコンサートを開いているそうです。

「我々がどういう列車をどういう思いで走らせるかというところを感じていただき、地域の方々にも『THE ROYAL EXPRESS』でいい思い出を作っていただく。そこが我々が一番やらねばならないところだと思っています」(東急 松田高広さん)

 実際の北海道での運行時、「THE ROYAL EXPRESS」乗客が列車からバスへ乗り換えて宿泊先などへ向かったあと、駅に集まった地元の人たちに向けてコンサートも行っているといいます。

【写真】静岡県伊東から北海道札幌へ向かった瞬間の「THE ROYAL EXPRESS」【遠路】

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