なぜ3分停車のホームでコンサート?ホームグラウンド以外に列車を走らせた東急の工夫
「野球の試合でミスしちゃった。けど…!」
「特にお子さんが多くいらっしゃいました。保育園や幼稚園のお子さんたち、畑で抱っこされながら手を振ってくれるお子さん……。少しでも『THE ROYAL EXPRESS』がお子さんたちの夢になったらいいなと思いました」(東急 松田高広さん)
運行の前年から始められていた“種まき”が実り、目測とはいえ、実際の北海道運行では1回あたり1000人ほどの人々が列車を歓迎してくれたそうです。
また北海道での試運転のとき、2人の男の子がホームへ来ていて、「試運転なのになんで知ってるの?」と聞くと、「いつもと違う列車の音がしたから慌てて来た!」と男の子。そして「野球の試合でミスしちゃって落ち込んでたけど、元気が出た!」と言ってくれたとのこと。
2021年夏も「THE ROYAL EXPRESS」は北海道で運行の予定。「コロナ禍ですが、少しでも明るい気持ちになってもらえたら嬉しいです」と、東急の松田さんは話します。
なお北海道で走らせるにあたり、運行などをJR北海道が、企画や販売、車内外のサービス調整・実施などを東急が担当するという役割になっています。
東急の松田さんによると、JR北海道からも運行で現場のモチベーションが上がったと言われ、同じ“鉄道員”としてとても嬉しかったそうです。
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