ハイオク車にレギュラー、ガソリン車に軽油…どうなる? なくならぬ燃料入れ間違い

クルマの燃料を入れ間違えたらどうなるのでしょうか。ハイオク車にレギュラー、ガソリン車に軽油など、様々なタイプの入れ間違いが起こっています。その原因は、「思い込み」も少なくないようです。

「ディーゼル車にガソリン」はどうなる?

 入れ間違いのパターンは他にもあります。

●ディーゼル車にガソリン(レギュラー/ハイオク)

 JAFはまた、ディーゼル車にガソリンを入れるケースについてもWEBサイトで注意を呼び掛けています。この場合、「最初のうちエンジンはかかっていますが、すぐに力がなくなってきます。エンジン音は高くなって、アイドリングも不安定となり、排気ガスは白くなってきます。こうなると噴射ノズルや燃料ポンプの交換が必要になる場合があります」としています。

 さらに、軽油とガソリンの混ざり具合で症状に差があり、エンジン始動が不可能になる場合もあるとのこと。エンジン始動前にすみやかに燃料を入れ替えれば大きな問題はないとしており、実際の救援でも、燃料を抜く作業を行うそうです。

 では、なぜディーゼル車にガソリンを入れ間違えてしまうのでしょうか。ひとつには、「貨物車だからディーゼル」との思い込みがあるようです。

 あるレンタカー事業者によると、トラックは軽油を使うディーゼル車がほとんどであるものの、レギュラーガソリンのクルマが増えている商用バンで、油種間違いが発生する傾向があるといいます。

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給油キャップやリッドの裏に適正油種が表示されていることもある(画像:日本自動車輸入組合)。

 もうひとつ、「輸入車だからハイオク」という思い込みもあるようです。欧州車を中心に近年、クリーンディーゼル車が増えており、見た目だけではわからないことから、ガソリンスタンドのスタッフが誤給油する事例が発生しているとして、JAIA(日本自動車輸入組合)が注意を呼び掛けています。

 このため、レンタカー会社や輸入車メーカーなどは、給油口に適正油種を表示するといった対策をとっています。またJAIAは、「使用燃料を指定して(ガソリンスタンドのスタッフに)依頼しましょう」としています。

 ちなみに、セルフスタンドの給油ノズルのカバーは、レギュラーは赤、ハイオクが黄、軽油が緑と決まっています。普段あまり乗らないクルマへ給油する際は特に、適正な油種とノズルの色を確認した方がよさそうです。

【了】

【便利なの?】「キャップレス給油口」の仕組み

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コメント

3件のコメント

  1. 自動車、製油メーカーはこの部分何も対策してきませんでしたが

    ノズルの先をレギュラー、ハイオク、軽油の3種類で大きさ、形を

    統一し挿入できないようにするほかないかと。

    レギュラーは丸、ハイオクは四角、軽油は三角など。

    形が合わなければパズルのように当てはまらず給油できなくする。

    間違いに気が付くのが大事かと思います。

  2. >では、なぜディーゼル車にガソリンを入れ間違えてしまうのでしょうか。ひとつには、「貨物車だからディーゼル」との思い込みがあるようです。

    ディーゼルだと思い込んでいればガソリンは入れないのでは?

    混乱しているのはむしろライターのようですね。

  3. ハイオク指定の車にレギュラー入れると

    「燃費の悪化出力の低下がみられます」と

    書かれた

    2リッターAWD280馬力の

    スバル

    インプレッサWRX-STI