残存率16%! 急坂と寒さに強い国鉄近郊形電車「115系」 まだ見られる路線は?

関東エリアから中国エリアにかけて多くのJRの直流線区で走っていた国鉄の近郊形直流電車「115系」。最大約1900両が製造されましたが、運行路線も減少し、300両近くまでに数を減らしています。いま115系はどの路線で運転されているのでしょうか。

いまでは約300両にまで減少

 国鉄時代に関東・中部・近畿・中国の各エリアに導入された近郊形直流電車の「115系」。JRになってからも多くの路線で使われてきましたが、新型車両の投入により廃車が進み、車両数が大幅に減少しています。

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信越本線を走行する新潟エリアの115系「二次新潟色」。写真の4両編成は引退した(2013年3月、伊藤真悟撮影)。

 115系は、東北本線・高崎線上野口で使用していた車両の新性能化を行うことを目的に、1963(昭和38)年1月に投入を開始した国鉄電車です。車体の内外装は東海道本線東京口で使用していた111系電車を基本としていますが、車体側面のドアは自動・半自動の切り替えが可能でドアのレールはヒーター付きとし、屋根上の通風器(ベンチレーター)は雪が入りにくい構造(耐寒耐雪構造)を採用。モーターも出力を増強し、急坂に対応した抑速ブレーキを搭載しているのが特徴です。

 その後、冷房装置の取り付けや4人掛けボックスシートの間隔(シートピッチ)を拡大するなどの改良を行い、総計約1900両を製造。中央本線や山陽本線をはじめ、上越線や日光線、伯備線など雪深い山岳路線や勾配線区で使われました。

 国鉄分割民営化が行われた1987(昭和62)年4月1日、115系はJR東日本・JR東海・JR西日本の3社に引き継がれましたが、新型車両の投入によりJR東海では2009(平成21)年にすべて廃車。2021年4月1日時点で残っているのはJR東日本に22両(保留車を含む)、JR西日本243両の265両です。

 JR東日本で廃車となった115系のうち、一部は長野県の第三セクター・しなの鉄道に譲渡。最大62両が配置されましたが、しなの鉄道でも2020年に新型車両SR1系の導入を開始したたのに伴い、余剰となった115系は順次廃車。これにより、2021年4月1日時点でしなの鉄道の115系は50両となっています。

 整理すると、残存する115系はJR東日本とJR西日本、しなの鉄道の3社あわせて315両。製造両数の約16%です。

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コメント

2件のコメント

  1. 中央線の急行かいじ(スカ色デカ目)w

  2. しなの鉄道はコロナ禍で資金が厳しいのでSR1系の導入方針を見直す可能性があるようです
    現時点でも2026年ごろまでは残るようですので、最後はしなの鉄道になりそうな予感
    ただ西の115もあんまり置き換えの兆しが見えないんですよね