デカくなりすぎ? 米陸軍のアイコン「ハンヴィー」ではなく軽量4WD「ISV」新採用のワケ

アメリカ陸軍が2020年に採用した新型の汎用4輪駆動車が第一線部隊に納入され、実用試験を開始しました。既存のハンヴィーとほぼ変わらないような新車種、なぜ採用したのでしょう。そこには試行錯誤の四半世紀がありました。

当初は軽かったハンヴィー

 第2世界大戦時の「ジープ」と同様、現代アメリカ軍のアイコン的存在といえるハンヴィー。その名称は、アメリカ陸軍が1980年前後に進めた新型装輪車両プロジェクト「High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle:高機動多用途装輪車両」に由来します。各単語の頭文字をつなぎ合わせると「HMMWV」となり、これがそのまま愛称になったのです。

 その名が示すとおり、ハンヴィーは機動性の高い多用途軍用車として開発されました。開発時のハンヴィーの要求数値は、車両重量7500ポンド(約3.4t)、搭載量2500ポンド(約1.135t)、行動距離は300マイル(約483km)、最大速度は時速60マイル(約97km/h)でした。こうして見てみると、前出のISVと数値的に近似していることがわかります。

 では、なぜハンヴィーがあるのに、アメリカ陸軍はわざわざ同種のISVを導入しようとするのか、その理由の一つにはハンヴィーが重くなり過ぎたからというのが挙げられます。

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アフガニスタンで使用される装甲強化型ハンヴィー(画像:アメリカ陸軍)。

 支援車両として開発されたハンヴィーは、誕生当初は装甲などほとんどなく、あってもせいぜい銃弾に耐えられる程度でした。しかしソマリアやイラク、アフガニスタンなどで市街戦やゲリラ戦(不正規戦)などに投入されるようになると、大口径機関銃弾や地雷などに耐えられるよう、防御力強化のために次々と装甲が追加されていき、後期型のM1165と呼ばれるタイプでは車両重量が1万2100ポンド(約5.5t)にまで増えています。

 これは陸上自衛隊が多用する装輪装甲車の「軽装甲機動車」(約4.5t)よりも重い数値です。

【3.2.1.Go!】輸送機からパラシュート投下されるISV

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コメント

1件のコメント

  1. ハンヴィーの装甲を外してエンジン交換で済む話だったかもなあ

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