ホテルにゴリッゴリの「鉄道コンセプトルーム」続々のナゼ コロナ禍に光明?
鉄道コンセプトルームなぜ設置?
京都タワーホテルを運営する京阪ホテルズ&リゾーツによると、京都タワーで最初に設置した京阪8000系のコンセプトルームは、京阪グループ110周年記念事業の一環だったといいます。ただ、「コロナ禍で外出がしづらくなっているなか、『部屋で楽しめるものを』という思いもあります」と話します。
もともと鉄道好きが多く泊まっていたのか聞いたところ、「トレインビューならば、より駅に近いホテルには勝てませんので……」とのこと。コンセプトルームの利用については、「乗りもの好きの大人おひとりの場合もあれば、ファミリーのご利用もあり、お子様の楽しそうな顔も見られます」ということでした。
一方、あえて京都へトレインルームを新設した相模鉄道は、「沿線外における相鉄線のさらなる認知度向上」が目的。あえて京都四条烏丸の相鉄フレッサインを選んだ理由は、ここが同ホテルの1号店であることと、「一大観光地であり多くの地域の方に知っていただける」と考えた結果だそうです。
こうした様々な実物をしつらえた鉄道コンセプトルーム、「グループ外のホテルがやるとすれば、相当な費用がかかるでしょう」と相模鉄道は話します。ホテルと鉄道、コロナ禍でお互い厳しい環境に置かれ、イベントなどの広報活動も制限されるなか、話題作りという意味において、うってつけの手段といえるのかもしれません。
ちなみに、鉄道会社が協力したコンセプトルームは、ホテル以前に、カラオケボックスなどでも事例があります。また、特定の鉄道会社ではないホテルの鉄道ファン向けの部屋としては、鉄道ジオラマのレイアウトをしつらえ、宿泊者が自宅から模型を持ち込んで走らせることができる客室などが挙げられます。
【了】
西武HDのプリンスホテルでも鉄道コンセプトルームをやらないのかな