福山雅治「本物の汽車」購入か?長崎のキハ66・67形「車両代土地代自腹でいいですよ」

乗ったことある人 長崎県民以外でも結構多いかも?

 キハ66・67形は、1975(昭和50)年のデビュー当時としては高性能な車両で、画一的だった当時の国鉄車両のなかで九州の地域性を考えて造られたことなどから、鉄道友の会の第16回「ローレル賞」を受賞。日本の鉄道史的にも、一定の価値がある車両と言えます。

 またキハ66・67形は、大村線の快速「シーサイドライナー」などとして、長崎と佐世保という長崎県の2大都市をハウステンボス駅経由で結びました。旅行者も多く運んだことでしょう。

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キハ66・67形のあとを継いで「シーサイドライナー」に使われているYC1系ハイブリッド気動車(2018年10月、草町義和撮影)。

 長崎の人たちとJR九州、そして福山雅治さんが連携し、この車両が保存されたら、喜ぶ人は長崎県内そして県外にも、少なくないかもしれません。

 最後に蛇足ながら付け加えておきますが、福山さんの思い出にある「ベージュと朱色のキハ」は、キハ66・67形ではなく、その前に走っていたキハ58系などの可能性もあります。ただ鉄道ファンでなければ、似たようなものです。

【了】

【この雰囲気は貴重…】なぜか鉄道ファン以外の観光客も大勢やってくる長崎の駅

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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3件のコメント

  1. とても素晴らしい志であります(敬意)
    故郷で過ごされてきた幼き思い出をそのままに今も大事にされている。
    ガタゴトと線路を軋ませながら通り過ぎてゆく車窓からのローカルチックな風景は思わずため息が溢れる瞬間でもあります。
    全国全線の鉄路を巡った経験もあり今では撮る方に周り津々浦々の鉄道風景との記憶が自身のアルバムです。
    そして気動車達は年々と消えゆく存在となり沢山の人々を乗せ働いてきた昭和の鉄道遺産達(蒸気機関車・気動車)等の解体などはあまりにも寂しい..。
    この度のプロジェクト静態保存が叶った暁にはキハ66/67系の勇姿を拝見しに行きます。
    夢叶いますように。

  2. 日田天領水に譲渡された電気機関車と客車は外装が錆びてきてみすぼらしくなってます。

  3. 長崎だけでなく汽車は気動車を指して使うのは一般的です。北海道でもそう。
    鉄道ライターなら福山氏によると的なことではなく、ちゃんと補足したら?