オービスで「子ども守る」? 緊急対策としての新型オービス拡充 背景に警察の変化

「可搬式」で速度規制の実効性を確保する

 可搬式オービスの運用から8年目。今回の緊急対策では、カメラを三脚に取り付けた可搬式オービスを都道府県警察へさらに配備する方針が打ち出されました。スピード違反は幹線道路、という常識を覆して、道幅の狭い生活道路で効果的な速度違反取締りを実施します。

 速度の実効性に課題のあるエリアではさらに、一定速度以上で通過すると、運転者が突き上げを感じる路面の盛り上がり「バンプ」や、スピードを抑える路面標示、障害物の設置なども検討されています。これらにより「速度規制の実効性を確保」します。

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可搬式オービスの取締りの際にも事前の警告看板が設置されることがある(画像:写真AC)。

 今のところ警察庁は、緊急対策による各県への可搬式オービス配備計画の詳細は明らかにしていませんが、取締りの背景にあるのは、子供の安全な通行です。運転者からすると、不意のスピード違反取締りほど気分を害するものはありませんが、なぜ制限時速が低く抑えられているのか。そこに注意を向ければ、違反をすることはなくなるかもしれません。

【了】

【神出鬼没!!】新型オービス3タイプ、写真でチェック!

Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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コメント

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4件のコメント

  1. 確かに30~40km/h制限の生活道路ならば、抜け道だ空いているからとかっ飛ばす連中をガンガン検挙すべきだとは思う。定置オービスが光る赤切符レベルなら実際危険極まりないので。

    一方で幹線道路での意味のない姑息な取り締まりは交通安全にもたいして寄与しないのでやめるべきでしょうね。

  2. 街全体を固定式オービス設置すれば解決だね()

    • 記事にもありますが、固定式オービスは『そこにあることに慣れてしまえば意味が無くなる』欠点があります。

  3. 住宅街でぶっ飛ばしてる車よく見るので生活道路での取締は徹底してほしいが高速道路に移動オービス置く理由が全くわからん
    移動オービスって元々記事みたいに生活道路の取締のためじゃなかったの?高速道路やバイパスに置く必要なくない?