ANA超巨大機「A380」 復活便担当のパイロットやCAの心境は? 500日ぶりホノルル線投入の裏側

新型コロナ感染拡大の影響で500日ものあいだ成田~ホノルル線の運用から外れていたANAの巨大機「A380」が、2往復のみ同路線で復活しました。この便を担当した乗員たちはどのような心境でフライトを迎えたのでしょうか。

パイロット「気が引き締まる」

 総2階建ての胴体をもつ欧州エアバス製の超大型旅客機「A380」。ANA(全日空)ではこの機にハワイで神聖な生き物とされる「ホヌ(ウミガメ)」の特別塗装を施し、成田~ホノルル線専用機として導入しました。

 ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、2020年3月をもって定期便運用から外れることに。この機が2021年8月のお盆期間、2往復のみ再びホノルル線に投入されています。

 約500日ぶりの復活便を担当したパイロットやCA(客室乗務員)は、どのような心持ちでこのフライトに挑んだのでしょうか。復活初便となった9日(月)成田発NH184便の担当乗務員に、話を聞くことができました。

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ホノルルのダニエル・K・国際空港を離陸するANAのA380「フライングホヌ」(2021年8月10日、乗りものニュース編集部撮影)。

 再投入が発表されたとき「とくに驚きはなかった」と話すのは、NH184便を担当したパイロットです。

「コロナ禍のあいだも、ANAのA380パイロットは所定の訓練や審査を受け、十分な準備をしてきました。再投入が発表されたときは、『しっかり準備しなければいけない』と気が引き締まる思いでした。今回のフライトは、台風が経路上にあったので揺れが懸念されましたが、積極的に揺れを回避するルートをとることで、快適性を重視しました。普段通りにフライトができたと思います」(NH184便を担当したパイロット)

 なおパイロットは再投入が2021年8月に実施されたことについては「復活を祈っていたこともあって、思ったより早いなといった印象です」と話します。

 一方で、このパイロットの反応とある意味”対極”といえるのが、同便を担当するCAでした。

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