「列車は当駅でしばらく停車します」5分10分は短い!? 「長時間停車」の列車3選 新幹線も20分

50分、かつては100分!? 新幹線でも

 30分台は、まだ短いほうかもしれません。

音威子府駅で55分

 北海道の旭川と稚内を結ぶ宗谷本線のうち、音威子府(おといねっぷ)駅(北海道音威子府村)はそのだいたい中間地点に位置します。名寄発・稚内行き下り4327D列車は16時05分に音威子府駅へ到着し、4331Dに列車番号を変えて17時00分に出発。その停車時間は55分です。

 宗谷本線は線路1本の単線であり、この間、音威子府駅では下り特急の待ち合わせはありません。また、上りの特急や普通列車の交換待ちもありません。そのため無意味とも思われる55分の停車ですが、かつては特急「サロベツ」の上り・下り列車1本ずつを退避していた期間があり、さらに特急列車の時刻が変わっても、この普通列車は帰宅時間帯の夕方から夜間(稚内19時49分着)にかけて走っていることから、運行時刻は大きく動かないままとなっています。

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宗谷本線の音威子府駅(画像:写真AC)。

※ ※ ※

 ちなみに速達列車の最たる存在である新幹線も、20分近く停車する列車が存在します。例えば山陽新幹線の上り「こだま850号」は岡山14時29分着・14時49分発ですが、この間、「のぞみ」1~2本を先に通しています。

 また、長時間停車といえば紀勢本線の紀伊長島駅(三重県紀北町)で100分近く停車する普通列車が存在しましたが、2008(平成20)年のダイヤ改正でこの駅を境として2本の列車(330Cと332C)に分かれました。

※列車の時刻は、いずれも2021年6月現在のものです。

【了】

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