大阪市オンデマンドバス試行から5か月 認知度2割も反応良好 エリア拡大予定も共存課題

第2・第3フェーズでは各エリアで運行範囲を拡大、ただ懸念も

 大阪メトロでは、10月からの第2フェーズに生野区エリアで乗降場所を3か所新設(あわせて1か所廃止)。平野区Aエリアでは加美北地区に拡大し、乗降場所も30か所増加するとしています。

 さらに12月からの第3フェーズでは、生野区エリアの運行範囲を区内西半分から区内全域へ拡大、平野区Bエリアでも、瓜破地区まで拡大する方向で計画中です。これらの拡大方針は地域住民からの要望をふまえたものであると、大阪メトロは説明しています。

 ただ、運行範囲の拡大について、タクシー業界側からは「いよいよタクシーそのものになってしまい、安いオンデマンドバスに客が取られてしまう」といった懸念の声も。

 運行にあたってはタクシー業界会社との協業として、車椅子車両の提供を受けるなどの取り組みも行われています。1乗車210円でエリア内を移動できるオンデマンドバス事業と、エリアに制限はないものの割高な民間のタクシー事業との「食い合い」という問題をどう調整していくかが、本運行に向けた大きな課題のひとつとなっていきそうです。

【了】

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