若き“GTO”鬼塚英吉は何に跨った? バイク漫画としても名作『湘南純愛組!』の名バイクたち
VMAXでジャックナイフターン!?
英吉・龍二のライバルたちも、今では絶版となったバイクに乗っています。
●ヤマハ「VMAX」
かつては英吉と龍二がシメていた湘南極東高校の転入生として登場した神堂寺郁也の愛車は、2017(平成29)年に生産終了となったヤマハ「VMAX」。お兄さんの形見という思い入れの強い一台でした。
郁也が乗っていた初代VMAXは、当時世界最強と言われた排気量1200cc、Vブーストシステム付きエンジンを搭載したモンスターバイクとして知られます。そのVMAXで、郁也は後輪を浮かせて相手の顔面を殴る“ジャックナイフターン”を決めるという、なんとも衝撃的な乗り方を披露しています。
●ホンダ「スティード」
“鎌倉の狂犬”という異名で当初は英吉たちの敵として登場し、後に仲間となった鎌田 純の愛車はホンダ「スティード」です。
「スティード」は1988(昭和63)年にホンダ初のアメリカンバイクとして登場。排気量の異なる400ccと600ccの2ラインナップで累計約8万台を売り上げ、90年代のアメリカンクルーザーブームを牽引しました。
鎌田はアメリカ人とのハーフというキャラだったためか、英吉たちの仲間の中で唯一アメリカンタイプのバイクに乗っていました。さらに鎌田は音楽でアメリカンドリームを掴むため渡米しましたが、アメリカでもスティードに乗っていたのでしょうか。
名車漫画なら特攻の拓でしょ