ボーイング製UAV 米海軍ステルス戦闘機F-35Cへ空中給油を実施 テスト成功
空母での無人機運用が現実のものとなりつつあります。
無人機がまた一段、高度なミッションに成功
アメリカの大手航空機メーカー、ボーイングは2021年9月14日(火)、無人航空機(UAV)から最新ステルス艦載戦闘機F-35C「ライトニングII」への空中給油に成功したと発表しました。
空中給油を実施したのはボーイングが保有するMQ-25の試験1号機(T1)で、9月13日(月)に、イリノイ州ベルビル近郊にある、ミッドアメリカ・セントルイス空港(スコット空軍基地との軍民共用空港)周辺の空域において、ホースとドローグを延ばし、安全に燃料供給を行ったといいます。
すでに今年6月には、F/A-18「スーパーホーネット」を用いて史上初の無人航空機(UAV)による空中給油に成功しており、その後E-2D「アドバンスドホークアイ」でも空中給油を実施しています。
今回のF-35C「ライトニングII」での空中給油はこれらに続く3回目の成功例で、アメリカ海軍において本プログラムマネージャーを務めるチャド・リード大佐は「今回のテストが成功したことで、作戦運用可能なMQ-25を艦隊へ提供するというゴールに、より一歩近づいた」「MQ-25の比類ない給油能力は、海軍の戦力投射能力を向上させ、空母打撃群の司令官に運用上の柔軟性をもたらすだろう」とコメントしています。
なお、アメリカ海軍によると、MQ-25(T1)は今冬に予定されている空母艦上でのデモンストレーションに備え、このあとデッキハンドリングシステムを組み込むための改修に入るとのことです。
【了】
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