迷彩を着た「お天気おにいさん」岐阜基地気象隊のトップに聞く 空自の天気予報とは?
気象隊の業務にはサングラスが必須
取材時は2名が気象観測を行い、そのデータをもとに1名が気象予報を作成、そして1名がそれら気象情報をパイロットなどに提供するための資料としてまとめていました。岐阜気象隊長の説明によると、高所から注意深く空を実際に見ることで、雲の量や高さ、どれぐらい遠くまで見えるか(視程)をチェックしているといいます。
このように気象隊ではコンピューター上のデータだけでなく、隊員が実際に観測した情報も盛り込んで、精度の高い気象情報を出せるように取り組んでいました。そのために設けられている観測スペースが、管制塔の管制室下にあります。
地上6階の高さに相当するこのスペースは、360度全方位がガラス張りになっており、季節や天候に関係なく気象観測が行えるようになっています。庁舎の屋上だと、どうしても見渡せる方角や視程に限りがあるそうで、全方位を遠方まで見通せる場所として使っていました。
ちなみに、岐阜気象隊の隊員のなかには、国家資格を持つ「気象予報士」もいます。防衛省・自衛隊も気象庁が定める「気象業務法」に基づき、気象予報を担当する隊員については資格を取得する必要があるとのことでした。
気象予報士試験の合格率は約5%前後と、一般的に資格取得の難易度は高いとされています。そんな気象予報士の有資格者が複数いる気象隊は、まさしくプロフェッショナルの集団だと感じました。
【了】
基本的に一般の気象予報士業務と変わりませんね。タイトルで自衛隊独自の何かを期待しましたが。
乗りもの要素ほとんど無し