カローラ感ない? カローラクロスがカローラ名乗ったワケ ヴェゼルはフィット名乗らず

カローラのSUVモデル「カローラクロス」が日本発売されましたが、イメージを覆すためか「カローラな要素は?」との声も。ベース車に対してSUVは車名を変える例もあるなか、「カローラ」を名乗ったのはなぜでしょうか。

控えているもうひとつの「クロス」?

 さらに、「トヨタは、セダンやハッチバックのSUV版に~クロスと名付ける」というのが周知されれば、他のモデルにSUVを追加することにも抵抗がなくなります。それが意味するのは、「クラウンクロス」の日本導入です。

 昨年、「クラウンがSUVになるのでは」との報道が話題になった際、筆者(鈴木ケンイチ:モータージャーナリスト)は「冗談でしょ」と思いました。ところが、昨年と今年と2年連続でヤリスクロスとカローラクロスが登場。さらに、この夏には中国市場に「クラウンクルーガー」と名付けられたSUVが発表されたのです。

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ヤリスクロス(左)とヤリス(画像:トヨタ)。

 海外で売っているのであれば、いつか日本にやってくる可能性もあります。つまり、ヤリスクロスとカローラクロスは、日本市場に「クラウンクロス」を導入するための、地ならしという意味合いもあるのでは、と勘ぐってしまうわけです。

 どのような理由があるにせよ、今の世の中はSUVが大ブーム。自動車メーカーは、市場が求める=売れるクルマを、世に送るのが仕事です。たくさんのクルマを売るために、長い時間をかけて育ててきたブランドを上手に利用するのも、メーカーの腕の見せ所です。カローラクロスの名前は、そうしたトヨタの商売感覚からの選択だったことも間違いないでしょう。

【了】

【やっぱ日本じゃ「クラウンクロス」?】中国発表のクラウンSUVほかを画像でチェック

Writer:

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。

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コメント

1件のコメント

  1. 単純に

    「カローラ」の販売台数を水増しさせるため

    ヤリス、ヤリスクロス、GRヤリスが

    全て「ヤリス」の販売台数にカウントされる