太平洋戦争で日本軍を攻撃した「ドローン」があった 実績80年 ルーツは超ハイテク兵器

今では家電量販店や玩具店などで販売コーナーができるほど普及し、さまざまな用途に使われるようになった「ドローン」。最新IT技術と結び付けられることも多いデバイスですが、そのルーツは太平洋戦争中のアメリカにありました。

初めて実戦に使われたドローン

 アメリカ海軍がTDN-1とは別にドローンの開発を依頼していたのは、民間航空機会社のインターステート・エアクラフト・アンド・エンジニアリング・コーポレーションでした。

 同社で開発されたのはTDR-1。初飛行はアメリカ海軍のTDN-1と同じく1942(昭和17)年でしたが、レーダーによる高度計とテレビカメラを搭載し、TBFアベンジャー攻撃機のパイロットがテレビ画面を見ながら遠隔操作する仕組みでした。

Large 20211020 01
ペンサコーラの国立海軍航空博物館に展示されているTDR-1(Greg Goebel撮影[Public Domain〈https://bit.ly/3vchEom〉])。

 速力こそTDN-1と大差なかったのですが、洗練されたデザインと飛行性能からアメリカ海軍は採用を決め、189機が量産されました。しかし、当時としては最先端の技術が多用されていたことから、より完成度を高めるためにいくつかの改良型の開発が続きました。

 TDR-1は1944(昭和19)年にようやく日本との戦いに投入されました。この機体は南太平洋のラッセル諸島の特別航空任務部隊に50機が配備され、ソロモン諸島にある日本軍の対空陣地や橋、飛行場の攻撃任務につきました。同年7月には、1942(昭和17)年に起きたガダルカナル島の戦いで同島に座礁し遺棄された日本の輸送船「山月丸」の残骸に対する爆弾投下を成功させています。

 ただ、一定の戦果を挙げたもののアメリカ軍は、これまでの兵器で日本に勝てるとして、TDR-1の開発を打ち切りました。

【写真】80年前の「ドローン」に爆撃された日本船

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. V-1基地攻撃にも使用されたけど失敗した。そのときに犠牲になったパイロットはアメリカ大統領ジョンFケネディの兄貴だ。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス