太平洋戦争で日本軍を攻撃した「ドローン」があった 実績80年 ルーツは超ハイテク兵器
今では家電量販店や玩具店などで販売コーナーができるほど普及し、さまざまな用途に使われるようになった「ドローン」。最新IT技術と結び付けられることも多いデバイスですが、そのルーツは太平洋戦争中のアメリカにありました。
太平洋戦争中の米軍機として誕生したドローン
近年なにかと耳にする「ドローン」。無人航空機を指すこの言葉は、2000年頃から頻繁に聞くようになったため、最近開発されたもののように思われがちですが、じつは太平洋戦争中、アメリカ軍の兵器として登場したのが最初です。
ドローンとは本来、英語圏でUAV(無人航空機)やUAS(無人航空システム)など、さまざまな呼び方をされる無人機の通称で、アメリカ軍が紛争地域で使っているRQ-1(MQ-1)「プレデター」やMQ-9「リーパー」といった無人攻撃機もドローンといえます。
一般的なドローンのイメージといえば、小型でヘリコプターのようなローターを複数そなえた姿を想像するでしょう。ネット動画やテレビ番組の撮影などで、おもに上空からの撮影に使われることが多いのですが、それだけ安価で手軽に使用できるため、偵察や攻撃機としてテロなど含め軍事利用されることが懸念されており、都市部での飛行禁止など法的規制がとられていたりもします。
V-1基地攻撃にも使用されたけど失敗した。そのときに犠牲になったパイロットはアメリカ大統領ジョンFケネディの兄貴だ。