新造機を日本へ運ぶ「フェリーフライト」 同乗者に渡される航空券も特殊? ANA A380の場合
こんなん見たことない!
出発地は「一般人出入り禁止」なのに
いわゆる一般旅客を乗せず回送飛行を行う「フェリーフライト」には、さまざまな目的があります。そのなかでも新造機を航空機メーカーから受領し、その機を日本まで持ってくる……というケースの場合、実はパイロット以外にも、航空会社のスタッフが乗っていることが一般的です。
2021年10月に成田空港にやってきたANA(全日空)の超大型機、エアバスA380「フライングホヌ」の3号機。同機の成田へのフェリーフライトでは、引き受けのための最終確認を担当する「領収検査員」が乗り込みました。
出発地はフランス・トゥールーズ空港にある、エアバス社のデリバリーセンター。民間空港にあるものの、エアバス社の敷地内なので、一般の人は立ち入れません。ただ、同機に乗り込む検査員へは、エアバス社から「航空券(ボーディングパス)」が発券されていたのです。
もちろんこの「航空券」、わたしたちが旅客便に乗るときの券とは違いがあります。座席(SEAT)の欄が「FREE」となっているのです。ただ一方で、搭乗者名、発着地、便名、出発ゲートや搭乗時刻など、一般的な航空券に書かれているような情報も記載されています。ちなみに、搭乗クラスはエコノミーを示す「Y」となっていました。
なお、フェリーフライトでも、通常の空港と同じようにチェックインし、手荷物を預けるという流れは健在。A380の3号機出発前には、一般便にくらべてとてつもなく少ない荷物が、その巨体の貨物室に積み込まれる光景も確認できました。
【了】
チェックインカウンターもあるのね。しかも航空会社や行き先も表示されてる。
モハベ行きの場合は何かあるんだろうか…(涙)。
航空券は全くの別物ですので、航空券では無く「搭乗券」が正しい表現と思われます。