「鉄道大好き大臣」鉄道どうしますか? 地元の路線は廃線 斉藤鉄夫国交相の横顔

「高速大量輸送」にも迫られる対応

 一方、リニア中央新幹線 静岡工区の工事についても対応を迫られています。有識者会議は9月に中間報告案を議論、選挙後には報告をとりまとめる予定ですが、事業の推進を明言する岸田内閣と静岡県の考え方は食い違ったままです。

また、西九州新幹線についても、佐賀県と国との溝は埋まっていません。ローカル線だけでなく、幹線鉄道にも課題があります。

 斉藤氏は公明党税制調査会会長などを歴任し、税制に強いイメージがありますが、東京工業大学大学院修士課程を修了した工学博士でもあり、麻生内閣では環境大臣を務めました。リニアでテーマとなっているのは、まさに水問題。新大臣はどう采配をふるうのでしょうか。

 斉藤国交相も公務の間を縫って、広島3区で当選10回をかけ、有権者の審判を受けます。

【了】

【ウワサ通りでした】鉄道マニア大臣の執務室(写真)

Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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コメント

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4件のコメント

  1. マイカー保有者に増税して
    全てのローカル線に補助金をジャブジャブ注ぎ込むのかね
    インフラじゃなくて只の1/1鉄道模型だな

  2. 外部不効用が大して無いのに今あるものを積極的に無くせという人間はあまりいない。だがそこで折り合いをつけるのが政治の役割だろう。仕方がない鉄道が残っていて生活路線のバスが潰されるのはどうなのか。
    もちろん国交大臣がすべてを決めるのではないが。

  3. 写真の説明で木次線の車両とありますが、
    三江線で走っていた車両の間違いですね
    今は因美線などでも走ってますが
    木次線にはいないはずです

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。