就航10周年! ボーイング787はどんな機体? ANA「ミスター787機長」に聞く“スゴさ”とは

コクピットから見た787の特徴って?

 早川機長によると現在のボーイング787は「就航当初は世界初であったゆえに、見えない部分でトラブル等もありました。10年間の運航でこれが落ち着き、とても良い飛行機になったと思います」といいます。

 コクピットから見た787の特徴について同氏は、以下の2点を挙げています。

「かつて『クラシックジャンボ』と呼ばれるボーイング747を操縦していたときは、『大きい飛行機とくらべて、小さいものは風の影響を受けやすい』といった印象がありました。でも787はその意味では全く違います。スキーでコブの面をなめらかに行くように、揺れに強い印象を受けました」

「787に最初に乗ったとき、国際線運航などで機体が重い状態でも、早くスッと上昇できるという性能の高さに驚きました。パイロットにとって早く高度を取れるということは、選択肢が増えるということに繋がります。揺れにくい高度も(他機より早くパイロットが)選べるので、お客様の快適性にもつながるのではないかと思います。就航直後は国際線を飛ぶと(性能が良い故に)まったく違う高度を飛べるので、ほかの機種の情報が役に立たない――というくらい違いました」

ANAの787初号機「JA801A」&導入当初の“鯖”塗装など(20枚)

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