エミレーツ超大型旅客機「A380」のバーカウンター 家具に転生? 昨年引退の初号機を再利用

ほかにもいろいろ売るらしい!

2020年3月に退役

 アラブ首長国連邦のドバイに本拠を構えるエミレーツ航空は、同国のFalcon Aircraft Recycling社と航空機の再利用についての契約を締結したと2021年11月に発表しました。この契約で、総2階建て旅客機「エアバスA380」のエミレーツ航空向け初号機「A6-EDA」が、新たな形に生まれ変わる予定です。

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エミレーツ航空のエアバスA380「A6-EDA」(画像:エミレーツ航空)。

 A6-EDAに搭載されている機内バーカウンターをはじめとする客室設備は、今後特注の家具へ改修される予定です。さらに、今後数か月以内に、同機のパーツを生かした、さまざまな航空記念品や小売商品も発売する予定としています。

 A6-EDAは、2008(平成20)年8月にドバイ~ニューヨーク便でデビューし、6319便を運航。2020年3月のシンガポール~ドバイ便で退役しました。その後、エミレーツ航空のエンジニアによって、エンジン、着陸装置、飛行制御コンポーネントなどが再利用のため回収されています。

 これまで現役から完全に退いた旅客機は、エンジン、着陸装置といった収益性の高い部分のみがもぎ取られ、そのほかの部分は何年ものあいだ放置されてきたとのこと。また、難燃性の布地や複合材料などが素材として用いられていることから、リサイクルや廃棄が難しいケースもあったそうです。

 2社は、この家具などへのリサイクルプログラムを通じて、機体のほとんどの部分を再利用でき、環境への影響も大幅に削減できるとしています。

【了】

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