ぜんぶ異形! エンブラエル「未来のプロペラ機」4種発表 エンジン全種"不思議配置"のナゼ
全部コンセプトは違うのにエンジンの位置は「共通」
ところで、これらの4タイプは、とある共通点が見られます。プロペラ駆動のエンジンが胴体最後部に備わる「リアエンジン機」であることです。
「リアエンジン機」はジェット機などでは一般的ではあるものの、プロペラ機の場合、まず見られない仕様といえるでしょう。
これについて以前、エンブラエルの商用航空事業のCEO(最高経営責任者)アルジャン・マイヤー(Arjan Meijer)氏が新型ターボプロップ機の開発を進めていると公式Twitterに投稿した際、同機も「リア・ターボプロップ」のレイアウトを取り、「従来機よりも高速で、運用コストが低いほか、客室内の騒音を低減できる」とコメントしました。今回発表された4つの新型機も、このコンセプトを踏襲し、客室の快適性を向上させていると見られます。
なおエンブラエルは、ENERGIA ELECTRICについて「超効率的なグライダーにインスパイアされた設計」、ENERGIA H2 FUEL CELL、ENERGIA H2 GAS TURBINEの大型2モデルについては「最大の空力性能を実現する翼と胴体」とコメント。いずれも従来機とは大きく設計が異なることをアピールしています。
【了】
今まで「翼が3対」だの「菱面体翼」だの見てきて感覚麻痺したのか、リアエンジンのプロペラ機なんて大して異形でもない気がしてきました。