大雪立ち往生はもうこりごり 高速道路の冬対策は方針転換 動けなくなる前に進入阻止!

2020年度冬、高速道路では大雪による大規模な車両の立ち往生が頻発しました。まもなく到来する本格的な冬に向け、道路管理者は従来の方針を大きく転換、立ち往生を発生させない新機軸の対策を打ち出します。

「飛び出す遮断機」も登場

 

 NEXCO中日本が導入するハード面での新機軸のひとつが、本線上における「エアー遮断器」の設置です。

 通行困難な区間への車両流入をいち早く抑制するため、道路遮断器は従来の固いバーに代わり、空気で膨らむバルーン式を採用。一般道では近年導入が増えており、突然のゲリラ豪雨時に冠水しやすいアンダーパスへの流入を防ぐために使用されていますが、高速道路での適用は珍しいといえるでしょう。

 また、通行止めとなる区間の手前のIC周辺などには「ここで出よ!」などと表示する情報板も追加で設置し、ドライバーの緊張感を高めます。

 同時に、立ち往生が「起きてから」を想定した対策も強化しています。その一つがEV(電気自動車)への対策です。EVは寒冷環境での長時間滞留が困難であるということを考慮し、可搬式充電器や充電車を増備するといいます。

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EV用バッテリー充電装置およびレスキュー車。右上は可搬式充電器の例(画像:NEXCO中日本)。

「極力止めない」から「躊躇なく止める」への方針転換は昨シーズンから実践されています。立ち往生や事故などが発生していなくても、通行止めを行って集中的な除雪を実施することで交通への影響を最小化する「予防的通行止め」なども各所で実施されました。

 ただ、立ち往生の予防には、利用者側の意識向上ももちろん不可欠でしょう。タイヤチェーン未装着、あるいはすり減ったスタッドレスタイヤで走行したクルマが動けなくなったことで、大規模な立ち往生に発展した事例も多々あります。

 NEXCO東日本は例年、初冬期に寒冷地の県ごと、週ごとに通行車両の「冬タイヤ装着率」を調査し公表しています。2019年まで5年間の平均値を見ると、東北6県では、11月第1週目は25%ですが、12月第1週には全体の89%、2週目には95%に達するそうです。

【了】

【画像】「エアー遮断機」ほか高速道路の雪対策新機軸

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