海保の新鋭巡視船が原型 フィリピン向け多目的対応船2番船が進水 三菱重工

就役するとフィリピン最大の巡視船になります。

命名&就役は2022年9月の予定

 三菱重工は2021年11月18日(木)、フィリピン運輸省向けに建造中であった多目的対応船(Multi-Role Response Vessel:MRRV)2番船の進水式を同社下関造船所江浦工場で行ったと発表しました。

 同船はフィリピン沿岸警備隊において、荒天時の救難活動や周辺海域における巡回業務などに用いるための船で、全長約96.6m、幅約11.5m、深さ約5.2m、総トン数は約2260トンある、いわば大型の巡視船です。

 乗員数は67名、最大速力は24ノット(約44.45km/h)、4000海里(約7400km)以上の航続距離能力を有するほか、排他的経済水域(EEZ)を監視する能力を持つ通信設備や、ヘリコプターの発着艦設備、遠隔操作型の無人潜水機、高速作業艇など、海洋状況の把握と海事法の執行活動に必要な装置や機器を装備しているといいます。

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フィリピン向け多目的対応船(MRRV)2番船の進水式の様子(画像:三菱重工)。

 今後、艤装工事や試運転などを経て、2022年5月にフィリピンの首都マニラへ回航され、9月に命名および引き渡しを行うとのこと。なお、先行してすでに進水している1番船については、2022年2月下旬にマニラへ回航、5月に命名・引き渡される予定です。

 今回の建造プロジェクトは、2016(平成28)年10月にフィリピンと日本とのあいだで締結された「フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化事業(フェーズII)」に基づく円借款事業です。

 ちなみに建造に際してベースとされたのは、海上保安庁のくにがみ型巡視船で、日本の造船技術の活用が期待されています。

【了】

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