韓国から飛び火 尿素水「アドブルー」不足 ディーゼル車の死活問題 解決の目途聞いた

アドブルー不足なぜ? いつ緩和?

 経済産業省で石炭関連製品を所管する資源素材課は、次のように話します。

「10月中旬に中国から尿素の輸出が停止されたことと、国内最大手のメーカーが11月末まで定期点検のためプラントを停止していた時期が重なり、国内の需要に対して増産対応が難しくなっていました」

 同課によると、メーカー各社には「最大限の増産を要請している」とのこと。また、販社も輸入先の確保に努めているそうです。

 一方、フリマアプリなどで見られる高額出品については、「個人間取引アプリの事業者に聞くと、たとえば(2020年の)マスクの転売が目立ったころのような“爆発感”はありません」とのこと。「買い占めて転売しているというより、たまたま手元にある在庫を高値で出品している」という認識だといいます。

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給油所のアドブルー供給ポイント。欧州の例(画像:bilanol/123RF)。

 ただ、本来は個人間取引に出回らないようなものであるため、違和感があるという見方は、アプリ事業者のあいだで共通して持っているようです。経済産業省資源素材課は、一時的な現象であるため解消に向かうだろうとしつつも、転売対策には今後、事業者と連携していくといい、警戒感をにじませました。

 とはいえ同課は、メーカーの増産や海外からの調達により、アドブルー不足は「1月には緩和される」と話します。

【了】

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