なにが世界一? JAL「気前良すぎるエコノミークラス」誕生秘話 いかにも日本人な工夫も

高評価受けるエコノミークラス 担当者も10時間座り…

 JALのエコノミークラス「スカイワイダー」の開発に携わった西垣さんは「もっと最初からこうしておくべきだった」というポイントについて、次のように話します。

「実際に10時間座るテストもしたうえ、長時間座ることを前提に、硬めの座面にして安定性の確保を図ったのですが、導入後に『クッションが硬すぎる』とご意見をいただいてしまいました。その後座面を柔らかくするよう改良しています」(西垣さん)

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JALの商品・サービス企画部の西垣淳太さん(2021年12月、乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみにクッションテストのとき「そんなことをする航空会社はないので工場を貸せません」とメーカーに断られてしまったそう。西垣さんは「ホテルの開発メンバーの部屋へ座席を運び込んで、仲良く(座って)一夜を明かしたこともありました(笑)」とそのときのことを振り返っています。

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 JALのエコノミークラスが「世界一」の評価を受けたことについて「受賞を目指していたわけではありませんが、(スカイワイダーを含めこのシートを搭載する)『スカイスイート』機材は、『ひとクラス上の最高品質』を掲げていたという意味で、お客様の評価で結果的に世界一に選ばれたのというのは、嬉しく思います」と西垣さんは話します。

【了】

【広~い!】世界一を誇るJAL「スカイワイダー」席をササッと見る

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