「ガンダムやパトレイバーみたいな建機を」日立建機の2本腕重機「アスタコ」2種類の違い

日立建機が生み出した2本腕の重機「アスタコ」。開発の発端は技術者による人型ロボットを作りたいという熱意。誕生から15年以上を経て仕様も複数に。それらの違いなどを開発者に聞いてきました。

「アスタコ」のさらなる発展形「四脚双腕」とは

 実際に運転席に座り、レバーを握ると気分はまさにロボットのパイロット。ちなみに、日立建機広報の小俣さんによると、みな口をそろえて「ガンダムの運転席のようだ」と言うそうです。

 なお、双腕仕様機は市販されています。日立建機の製品カタログにもマルチブーム仕様機やハーベスタ仕様、レンコン掘り仕様などとともにラインナップとして掲載されています。

 すでに「アスタコ」は東京消防庁や川崎市消防局に納入されているほか、陸上自衛隊にはより大型の「アスタコ NEO」が引き渡されています。陸上自衛隊が採用した経緯は、2011(平成23)年の東日本大震災において、日立建機の所有機が被災地で瓦礫処理のために稼働しているのを自衛官が見たことが契機だったとのこと。ほかにも民間の解体業者などに複数台販売されているそうなので、タイミングがあえば市井の解体現場で見かけるかもしれません。

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日立建機が開発した「四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン」。足場の悪い場所でも効率よく作業できるという特徴がある(2021年12月、柘植優介撮影)。

 加えて日立建機では、これら双腕仕様機の研究実績を基に、より本格的な「四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン」というものを開発、2018年に発表しています。こちらは「4本足の双腕機を作ってみたい」という若手技術者のアイデアを形にしたものなんだとか。

「ガンダムやパトレイバーみたいな、アニメに出てくるようなロボットを作りたい」という技術者の夢が形になった双腕仕様機。そういえば、パトレイバーに出てくる「レイバー」なるロボットも汎用人間型作業機械として、劇中おもに建設機械として普及したという設定でした。

 そう考えると、近い将来、より人型に近い建設機械が登場するのも、あながち夢物語ではないのかもしれません。

【了】

【操縦席の違いも】「ASTACO」の細かな動きほか

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