高知の電車バス無料デーでいける極北が凄かった 仁淀ブルー 酷道ヨサク 「竜そば」聖地へ

酷道「ヨサク」の旧道を経由するバスも無料で!

 総延長が120km以上にも及ぶ仁淀川は、蛇行し、いくつもの支流が合わさるのが特徴。“竜そば“の聖地は、国道194号に沿う支流の上八川川(かみやかわがわ)、さらにその奥に点在します。県交北部交通のバスで、支流沿いに北上していきましょう。

 柳野バス停(いの町。「北浦橋」行きのみ経由)の前にある食堂「ふれあいの里・柳野(集落活動センター柳野)」も、作品の舞台のひとつ。作中に登場した「ごはんとおかず」という名前のメニューも提供しているそうです。

 なお、この近辺でバスが走る細い路地は、「日本三大酷道」のひとつとされる国道439号(通称「ヨサク」)の旧道です。2013(平成25)にバイパスが完成するまでトラックの通行も多かったこの道には、ひっそりと国道表示も残っています。

 バスは柳野からトンネルを抜けて仁淀川町・池川地区の「北浦橋」で終点となりますが、そこから町営バスに乗り継げば、作中で登場した清らかな渓谷(安居渓谷)に行くこともできます。ただし日曜日は運休、本数もかなり少なく、運転の難易度が高い山道を経由しないと辿り着けません。

「仁淀ブルー」とも呼ばれる清流を楽しむなら、“竜そば”には登場しませんが、バスで行ける「にこ淵」がオススメ(程野入口バス停下車)。青々とした透明度の高いこの縁は古くから「大蛇が棲む」とも言われ、その神秘的な景色から、コロナ禍前には外国からの訪問も激増していたといいます。ただし辿り着くまでに、クルマも入れない山道をかなり歩く必要があります。

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JR伊野駅構内。「竜とそばかすの姫」ポスターなどが貼ってある(宮武和多哉撮影)。

 この奥には”竜そば“の聖地はありませんが、時間があるなら、県交北部交通の北の果て・長沢バス停まで行ってみるのも良いでしょう。ここから嶺北観光自動車(無料対象外)に乗り継いで「本川トンネル北口」まで向かえば、愛媛県(西条市)との県境まで、あと10kmほどです。

“竜そば”以外にも高知県は、1990年代に小説や実写映画、スタジオジブリのアニメ映画にもなった『海が聴こえる』シリーズの舞台になるなどしています。同作では土佐電気鉄道(現・とさでん交通)の電車や、追手前高校(原作小説では土佐高校)などがわかりやすく登場し、今でも聖地巡礼を行う人々がいるのだとか。“竜そば”の舞台でも、今後しばらくは巡礼者が見られるかもしれません。

【了】

【すっげー長い!】仁淀川水系をさかのぼる無料対象の路線バス「長沢線」を路線図で見る

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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