東急田園都市線で「急行」が運転開始した日 -1983.1.22 徐々に増発&延伸

覚えていますか、「快速」が走っていたこと。

2007年からは「準急」も

 1983(昭和58)年の1月22日は、東急田園都市線(当時の新玉川線区間を含む)で「急行」列車の運転が始まった日です。当時は長津田~渋谷間で朝ラッシュ時のみ運転されていました。

 元々同線には、今はなき「快速」列車が走っていました。こちらも長津田~渋谷間の運転で、停車駅はあざみ野駅(横浜市青葉区)を通過する以外、現行の「準急」と同じ。つまり二子玉川園(現・二子玉川)~渋谷間の地下区間、当時の新玉川線では各駅に停車していたのです。同区間の速達化を図るべく、「急行」が登場しました。

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東急田園都市線で使われる5000系電車。「急行」の停車駅は2021年末時点で、登場時から3駅増えている(2016年5月、大藤碩哉撮影)。

 停車駅は長津田、青葉台、たまプラーザ、鷺沼、溝の口、二子玉川園、三軒茶屋、渋谷。東急電鉄の中央林間駅(神奈川県大和市)は未開業です。その後、夕ラッシュ時にも増発されたり途中駅始発が設定されたりしていきます。

 1996(平成8)年4月、「快速」が廃止。「急行」は終点の中央林間駅まで運転されるようになります。2000(平成12)年、夏休み期間の土休日に南町田駅(現・南町田グランベリーパーク、東京都町田市)に臨時停車するようになると、以降はゴールデンウィークなどにも停車。2006(平成18)3月からは通年の土休日にも停車するようになり、ついに2019年10月、複合商業施設「グランベリーパーク」が開業し駅名改称すると、平日も急行停車駅となりました。なおこの間の2002(平成14)年3月には、横浜市営地下鉄との乗り換え客が増加したことから、あざみ野駅にも停車するようになっています。

 ただ沿線人口の増加に伴い、特に朝ラッシュ時「急行」で激しい混雑が常態化するようになると、2007(平成19)年4月からは混雑を平準化するべく「準急」を新設し、「急行」に代わって平日朝ラッシュ時の上り限定で運転を開始しました。

 その後2014(平成26)6月から、「準急」は土休日・日中・下りにも拡大され、現在に至ります。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 僕本人もご存知あります。かつて「急行」は平日のみの運転だったに際し、1993・8に人生初めて渋谷からの下りで利用し、1996の春からは中央林間まで延伸されたに際しながらも喜んで利用しましたが、長津田~中央林間の各駅は無停車でした。その上2003に半蔵門線が「押上(スカイツリー前)」まで延伸されて東武本線への直通運転に際され、渋谷~中央林間への運用が15分間隔になり、会社的に異なるような車両がせいぜいに思いました。