消えゆく「磁気定期券」なぜ? 阪神も廃止 “脱・磁気券”目指す理由
デジタル化できない磁気券 駅の機器もだんだん「IC専用」に
磁気券は「デジタル界に羽ばたけない」--阪神電鉄で次世代乗車券の検討を担当する松本康弘さんは、2021年9月にナビタイムジャパンが開催したモビリティ勉強会にて、こう話しました。ICカードやスマートフォンを活用した乗車券は、インターネット経由での購入が可能になった一方で、普通のきっぷや磁気定期券などは、券面情報を専用端末で書き込むため、ネット経由での販売ができないのだそうです。
加えて、磁気券を処理するためのコストも課題です。磁気券対応の自動改札は、IC専用改札に比べて機械的に複雑なため、保守に多額の経費がかかり、券詰まりのトラブル対応にも時間と費用を要します。このため駅では、磁気券も使えた改札がだんだんと「IC専用」に置き換わっています。
駅ではきっぷ販売の機械化が進んだものの、「検索(運賃表を見る)・決済・販売の方法は大昔とさほど変わっていない」――阪神電鉄の松本さんは先の勉強会でこう指摘しました。同社では、デジタル対応と磁気券のデメリット解消の双方を図るべく、2020年から21年にかけ、利用者のスマートフォンを活用したQRコード乗車券の実証実験なども行っています。
磁気定期券の廃止後、阪神電鉄においては普通乗車券(1回限りの乗車)、一部の回数券と企画乗車券が磁気券として残るといいます。これらについて廃止する具体的な予定はないとのことですが、今後、いわゆる「きっぷ」の利用はさらに減少していくかもしれません。
【了】
× 1階限りの乗車
〇 1回限りの乗車
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
定期券でも磁気券で残る物が発表されているぞ。
例えば障害者用定期券とかだよ
IC乗車券(カードというハードではなく情報だけかもしれないけど)をネット経由で買うというイメージがわきません。
ICカードだと振替乗車が効かない関東地方でそれられると困るな…。
なんなら事故ゼロ、起きたとしても(どんな事故でも)2~3分で復帰出来ればいいんですけど。
×:それられると
○:それやられると